AstroArts Topics

恒星・銀河

赤色超巨星に予想外の強力な磁場

2018/04/25
赤色超巨星は大きく膨らんでいて回転が遅いことなどから、強い磁場は持たないと予測されていたが、特異な赤色超巨星「おおいぬ座VY星」の電波観測から、強力な磁場が世界で初めて検出された。

銀河ハローにも存在しないダークバリオン

2018/04/24
銀河に含まれる普通の物質が予測よりずっと少ないという「ダークバリオン問題」について、物質が銀河周囲のハロー部分に存在する可能性を調べた研究成果が発表された。どうやら、ハローにもないらしい。

ロングガンマ線バーストと超高輝度超新星との関係

2018/04/20
太陽の100億以上も明るく輝く超高輝度超新星と、強力なガンマ線放射が数秒以上続くロングガンマ線バーストの起源が、どちらも中性子星の一種「マグネター」であるとする統一モデルが発表された。自転軸と磁気軸のわずかなずれがエネルギーを発生させているという。

NASA、系外惑星探査衛星「TESS」を打ち上げ

2018/04/19
日本時間4月19日午前7時51分、NASAの系外惑星探査衛星「TESS」が打ち上げられた。

短周期連星は惑星を放り出す

2018/04/17
短周期連星の周囲を巡る惑星は、星が進化すると連星系から放り出されてしまうことがシミュレーション研究で示された。

若い星を取り巻く多様な塵円盤

2018/04/13
超大型望遠鏡VLTの観測装置「SPHERE」が撮影した、若い星を取り巻く塵の円盤の画像が多数公開された。大きさや構造などが異なる、多種多様な円盤の姿がとらえられている。

光のリングから同定された、孤立した中性子星

2018/04/12
小マゼラン雲の超新星残骸の中にリング状のガスが見つかり、その中心に存在するX線源が、超新星爆発の後に残された孤立した中性子星であることが確認された。

球状星団までの距離を誤差3%で高精度に測定

2018/04/11
球状星団NGC 6397に含まれる星の年周視差がハッブル宇宙望遠鏡によって観測され、星団までの距離が誤差3%の高精度で測定された。従来10~20%も不確実性があった値を大幅に改善する成果である。

航空機望遠鏡「SOFIA」で調べる馬頭星雲

2018/04/11
航空機望遠鏡「SOFIA」によって観測されたデータから、オリオン座の方向にある馬頭星雲の詳細な構造や物理過程が明らかになりつつある。

天の川銀河のバルジに存在する星の年齢分布

2018/04/10
天の川銀河の中心のバルジ部分に存在する星の大規模な年齢分布図が初めて作成され、銀河中心の複雑な構造は、約110億年前に始まり約40億年間続いた星形成によって形成されたことが示された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

天の川銀河の中心に1万個のブラックホール

2018/04/09
X線衛星「チャンドラ」の観測データから、天の川銀河の中心部に推定で約1万個のブラックホールが存在するという研究結果が発表された。

赤色矮星を巡る系外惑星の脅威はX線

2018/04/09
赤色矮星のハビタブルゾーンに位置する惑星は、中心星からのフレアで放射される強いX線が地上に到達するため、陸上では生命の生存は難しいという可能性が示された。

天の川銀河はどんどん大きくなっている?

2018/04/06
天の川銀河に似た銀河の観測から、こうした銀河が1秒に約500mの割合で大きくなっているという計算結果が示された。数十億年後の天の川銀河は現在より数パーセント大きくなっているかもしれない。

ブラックホール・ジェットの源をかつてない分解能で撮影

2018/04/06
地上の電波望遠鏡と電波天文衛星を組み合わせた観測で、活動銀河の中心核から光速に近い速度で噴き出すジェットがきわめて高い分解能でとらえられた。

単独の星としては観測史上最遠、90億光年彼方の「イカロス」

2018/04/04
銀河団による重力レンズ効果を受け、90億光年彼方の銀河内に存在する恒星が増光した様子がとらえられた。「イカロス」と名付けられたこの巨星は、単独の星としては従来の記録を100倍近くも更新する観測史上最遠の天体となる。

ダークマターのないシースルー銀河

2018/04/03
ダークマターをほとんどまったく含まない銀河が6500万光年彼方に見つかった。銀河形成の標準的な理論に見直しを迫る発見で、ダークマターの正体についても新たな手がかりをもたらすかもしれない。

水星のように高密度で金属質の系外惑星

2018/04/03
おとめ座方向の系外惑星「K2-229 b」の観測から、この惑星が水星のように高密度であることが明らかになった。主星の近くを公転する金属質の惑星を調べることは、私たち自身の太陽系で水星がどのように形成されたかを解き明かす手がかりにもなる。

天の川銀河の中心部に過去の大爆発の証拠

2018/03/30
天の川銀河の中心部に存在する分子雲の内部に、超新星爆発約10個分に相当する大爆発の証拠と考えられる複数の球殻状構造が発見された。この構造は太陽数十万個分の質量をもつ巨大星団の存在を示唆するもので、中間質量ブラックホールの「ゆりかご」の候補とみられる。

数日間だけ明るく輝く爆発現象「FELT」

2018/03/29
ほんの数日だけ天体が非常に明るくなるという、珍しい現象「FELT」が系外惑星探査衛星「ケプラー」によって観測された。超新星爆発の爆風が、星の周囲を取り巻く巨大な外層に激突することで生じる現象のようだ。

マゼラン雲同士の綱引きの勝者をハッブル宇宙望遠鏡が解明

2018/03/28
天の川銀河の周囲に存在するガス「リーディングアーム」の起源が大マゼラン雲か小マゼラン雲かについて、ハッブル宇宙望遠鏡による観測から答えが出された。銀河間の綱引きで大マゼラン雲が勝利し、小マゼラン雲からガスを引きずり出してリーディングアームになったようだ。