AstroArts Topics

恒星・銀河

生まれたばかりの系外惑星の体重測定

2018/08/27
天文衛星「ガイア」と「ヒッパルコス」の観測データから、生まれたばかりの系外惑星の質量が初めて明らかにされた。

天の川銀河の周りに存在する宇宙最古の銀河

2018/08/23
天の川銀河の衛星銀河の一部が、宇宙がわずか1億歳だったころに形成された宇宙最古の銀河らしいことが明らかになった。

明るいクエーサーに隠されていた銀河団

2018/08/22
24億光年彼方に、数百個の銀河から構成される銀河団が発見された。中心に存在するクエーサーが明るすぎるために、これまで存在が見逃されてきたものだ。

裏返しの惑星状星雲

2018/08/21
中心の星に近い内側では電離が進んでおらず外側の領域のほうが電離しているという、「裏返し」の構造をもつ惑星状星雲が見つかった。

アルビレオは連星ではなく見かけの二重星

2018/08/20
位置天文衛星「ガイア」の最新の観測データから、はくちょう座のアルビレオが連星なのか、見かけの二重星なのかという長年の問題に答が示された。

初期宇宙は銀河が少ない場所ほど不透明

2018/08/20
中性水素ガスによって紫外線が強く吸収されている初期宇宙のクエーサー周辺を観測したところ、銀河の個数が平均よりも少ないことがわかった。銀河からの紫外線が弱いために中性水素ガスが電離されずに残っているようだ。

球状星団からの奇妙なX線フレア

2018/08/15
研究者と高校生のグループが協力して実施したプロジェクトで、X線天文衛星「XMMニュートン」の膨大なアーカイブデータから奇妙なX線源が発見された。

中間質量ブラックホールの有力候補を多数発見

2018/08/14
矮小銀河などの中心に存在する中間質量ブラックホールの候補天体が2つの研究チームによってそれぞれ数十個発見された。いまだ謎となっている超大質量ブラックホールの形成過程を解明する手がかりとなるかもしれない。

史上最も遠い電波銀河を発見

2018/08/13
約128億光年の距離にある電波銀河が発見され、電波銀河の最遠記録が約20年ぶりに更新された。

系外惑星を一度に44個発見

2018/08/10
系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測データの分析と地上望遠鏡の追観測から、一度に44個の系外惑星が発見された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

強い磁場を持つ、主なき「浮遊惑星」

2018/08/09
褐色矮星として発見された20光年彼方の天体が、木星の13倍の質量しかない「自由浮遊惑星」である可能性が示された。木星の200倍以上もの強さの磁場を持つこともわかっており、「褐色矮星」と「惑星」の境にある天体で強い磁場が生成されるメカニズムの解明にも期待が集まる。

アウトバーストから生き残ったりゅうこつ座エータ星

2018/08/09
りゅうこつ座エータ星は約170年前に、超新星爆発に匹敵するほどのエネルギーを放出して明るくなった。この突発的な大増光は3つの星による複雑な進化の結果として引き起こされたのかもしれない。

系外惑星の生命は十分な紫外線の下で生まれる

2018/08/08
地球のような岩石惑星で生命が生まれるためには、主星から放射される紫外線が十分に強い必要があるという研究結果が発表された。

星同士の衝突でまきちらされた放射性元素を発見

2018/08/06
アルマ望遠鏡などによる観測から、放射性元素を含む分子が太陽系外で初めて発見された。過去に起こった星同士の衝突によって星の内部から運び出された物質のようだ。

天の川銀河の中心で1000万年前に起こった大爆発

2018/08/02
天文衛星「すざく」などによる観測とシミュレーション研究により、天の川銀河の中心から噴出するガンマ線バブルとX線で見られる巨大ループ構造が、共に1000万年前に起こった大爆発の痕跡である証拠が突き止められた。

銀河中心ブラックホールの近傍で一般相対性理論を検証

2018/08/02
天の川銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールのすぐ近くを通過する星の観測データから、重力場中の光の波長が長くなる現象「重力赤方偏移」が検出され、その様子が一般相対性理論の予測通りであることが示された。

天の川銀河の2段階の星形成過程を理論的に解明

2018/07/31
天の川銀河では、約100億年前と約50億年前に始まった異なるメカニズムで、2段階に分けて星が作られたことが理論的に示された。元素組成の異なる2種類の星が銀河内に存在することを説明するものとなる。

アンドロメダ座大銀河に飲み込まれた「第3の銀河」

2018/07/30
シミュレーション研究から、かつてアンドロメダ座大銀河に大型の銀河が衝突し飲み込まれたことが示された。この「M32p銀河」は、アンドロメダ座大銀河や私たちの天の川銀河に次ぐほどの大きさだったという。

幼い惑星の残骸を貪る若い星

2018/07/25
若い星のX線観測から、星の周囲を取り囲む円盤内の鉄の量が数年間で10倍も増えていることが明らかにされた。円盤内で原始惑星が衝突し、発生した残骸が星に飲み込まれつつある現場を観測しているのかもしれない。

プランクの最終版CMBデータ公開

2018/07/24
天文衛星「プランク」で観測された宇宙マイクロ波背景放射の最終版データが公開された。温度と偏光のデータを新たに処理した成果が盛り込まれている。