AstroArts Topics

恒星・銀河

40億光年彼方からの超高エネルギーニュートリノ、発生源を同定

2018/07/19
宇宙から飛来した超高エネルギーニュートリノが検出され、その発生源が活動銀河核の一種「ブレーザー」であることが可視光線やガンマ線の観測によって明らかにされた。

11光年彼方の系外惑星はどのくらい地球に似ているか

2018/07/18
地球から11光年彼方の赤色矮星「Ross 128」の化学組成が分光観測で調べられた。その周りを回る系外惑星「Ross 128 b」がどのくらい地球に似ているかを推測するのにも役立つ研究となる。

ガイアで見つかった天の川銀河の大衝突の証拠

2018/07/11
位置天文衛星「ガイア」の恒星データから、約100億年前に天の川銀河と矮小銀河の衝突合体があった証拠が見つかった。天の川銀河で過去に起こった銀河衝突のうち最も大規模なものだと考えられる。

新たな宇宙線源、りゅうこつ座エータ星

2018/07/10
大質量星同士の連星である「りゅうこつ座エータ星」からエネルギーの高いX線が放射されていることが明らかになった。こうした連星系でも陽子や電子が加速され、宇宙線の源となっていることを示す結果だ。

形成中の系外惑星の撮像に成功

2018/07/09
約370光年彼方の若い星「PDS 70」を取り巻く塵の円盤中に、形成中の惑星が初めて撮像された。

第二の地球探しの新観測装置「IRD」がファーストライト

2018/07/06
アストロバイオロジーセンターや国立天文台などの研究チームが開発した、新しい系外惑星の探索装置「IRD」がすばる望遠鏡に搭載され、全機能を活かしたファーストライトに成功した。

超新星1987Aの残骸の磁場を検出

2018/07/05
約30年前に出現した超新星1987Aの残骸から、初めて磁場が直接検出された。超新星残骸の進化の初期段階を理解する手がかりとなる。

CALET、最高4.8TeVの宇宙線電子の計測に成功

2018/07/04
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟に設置されている宇宙線電子望遠鏡「CALET」が、宇宙線電子のスペクトルを世界最高レベルの4.8TeVまで測定することに成功した。高エネルギー宇宙線に含まれる陽電子の起源解明につながると期待される。

ブラックホールに吸い込まれる直前の物質の幾何構造

2018/06/29
気球に搭載した検出器により、ブラックホール連星系からのX線偏光が観測され、ブラックホールに吸い込まれる直前の物質の幾何構造が明らかになった。

分子雲の衝突で形成されたオリオン座大星雲の巨大星

2018/06/28
オリオン座大星雲を取り巻く分子雲の解析から、2つの分子雲の衝突によって星雲中心にあるトラペジウムなどの巨大星が生み出されていることが明らかにされた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

多彩な構造を持つ、惑星が誕生する現場

2018/06/28
アルマ望遠鏡による若い星の観測から、星の周囲の円盤中に渦巻き腕や塵のかたまり、少しひしゃげた形に開いた円盤の穴といった構造が発見された。円盤内で形成されつつある惑星によって作られている構造かもしれない。

「消えたバリオン」問題に決着か、高温の銀河間ガスを検出

2018/06/26
20年近く未発見だった、銀河間を満たす希薄な高温ガスがX線観測でついに見つかった。宇宙に存在する「普通の物質」の内訳をこれですべて説明できるかもしれない。

接近した星をばらばらにした中間質量ブラックホール

2018/06/25
太陽の数万倍の質量を持つブラックホールが、近づいた恒星を重力で引き裂き飲み込んだ際の爆発的放射と見られる現象が観測された。これまで確定的な発見例がほとんどない「中間質量ブラックホール」の存在を示す、もっとも可能性の高い観測例となる。

若い星の周りに生まれたばかりの惑星の存在証拠

2018/06/22
アルマ望遠鏡による若い星の観測から、誕生直後の3つの惑星の存在を示す確かな証拠が得られた。

ブラックホールに引き裂かれた星で作られたジェット

2018/06/21
超大質量ブラックホールの強力な重力で引き裂かれた恒星の物質がジェットとして放射され、そのジェットが伸びていく様子が、赤外線や電波による観測でとらえられた。

ナノダイヤモンドからの特異なマイクロ波放射

2018/06/18
約20年前、宇宙マイクロ波背景放射の観測中に特異なマイクロ波放射が偶然検出された。最新の観測で、この特異なマイクロ波放射の起源として、原始惑星系円盤の中に存在する水素化ナノダイヤモンドの可能性が示唆された。

天の川銀河中心部で謎の「G天体」を新たに発見

2018/06/12
天の川銀河の中心部で「G天体」と呼ばれる奇妙な天体の候補が新たに3個見つかった。ガス雲に似ているが恒星のような振る舞いもする天体で、正体は謎のままだ。

わし星雲の「創造の柱」を支える磁場構造

2018/06/08
国際研究プロジェクト「ビストロサーベイ」で、わし星雲の中心部に存在する「創造の柱」が観測され、磁力線の向きが周囲と異なることや、磁場によって柱が支えられていることなどが明らかにされた。

野辺山観測所レガシープロジェクトの2014-2017期のデータリリース

2018/06/06
「野辺山観測所レガシープロジェクト」の2014-2017期に採択された、3つのプロジェクトの観測データが公開された。

増光がついに一段落した重力波源のX線

2018/06/05
昨年8月に重力波「GW 170817」が検出されてから数か月が経ち、X線の残光がついに増光のピークを迎えたようだ。今後は徐々に暗くなるとみられるが、その正体について新たな疑問も浮かんでいる。