AstroArts Topics

恒星・銀河

普通ではない風が吹くホットジュピター

2018/01/29
高温巨大ガス惑星「ホットジュピター」の一つ「CoRoT-2 b」では高温領域が予想外の場所にあることが赤外線観測で明らかにされた。この惑星では他のホットジュピターとは異なり、西向きの風が吹いているようだ。

人類史上最も広大で詳細な天の川の電波地図が完成

2018/01/26
長野県の野辺山45m電波望遠鏡を用いた「FUGINプロジェクト」で2014年から2017年にかけて行われた観測から、天の川銀河を高分解能で広範囲にとらえた電波地図が完成した。

超新星爆発から遅れて生成される塵

2018/01/25
II型超新星爆発で生成されたとみられる塵の分析から、塵は爆発から2年以上経過してから放出されたことが明らかになった。

連星中性子星の衝突・合体現象から届く明るいX線残光

2018/01/24
昨年8月に検出された重力波源「GW170817」が4か月後にもX線で明るい様子が観測された。

星の動きから検出された球状星団中のブラックホール

2018/01/23
球状星団に含まれる星の運動の観測から、星団の中心に太陽の4倍ほどの質量を持つブラックホールが存在しているらしいことが明らかにされた。

自転していない中性子星の限界質量

2018/01/22
中性子星の質量はほとんどが太陽質量の1.4倍前後だが、なかには太陽の2倍以上の質量を持つものも見つかっている。最新の研究によると、自転していない中性子星の限界質量は太陽の2.16倍になるという。

ブラックホールの自転が高速ジェットの形成に与える影響

2018/01/19
多数の超大質量ブラックホールの解析により、ブラックホールの自転が宇宙の遠方から届く電波の源である高速ジェットの形成に影響している可能性が示された。

ハッブルの高精細3D映像でオリオン座大星雲へダイブ

2018/01/18
1月8~12日に開催された米国天文学会の年会で、ハッブル宇宙望遠鏡の新たな観測成果が数多く発表された。オリオン座大星雲の3D飛行映像、最遠方の銀河、カラフルなバルジの星々など視覚的にも科学的にも興味深い成果ばかりだ。

成層圏からの天文学、航空機望遠鏡「SOFIA」の成果

2018/01/16
成層圏を飛行するNASAの航空機望遠鏡「SOFIA」による観測データから、大質量星の形成などの理解に関わる複数の最新成果が発表された。

強磁場が荒れ狂う高速電波バーストの源

2018/01/15
高速電波バーストと呼ばれる起源不明の現象について、世界最大級の電波望遠鏡で観測が行われ、バースト源はきわめて磁場の強い極限環境にあることが明らかとなった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

天の川銀河の周囲に11本の恒星流を新発見

2018/01/15
「ダークエネルギー・サーベイ」のデータから、他の銀河で生まれ天の川銀河へとやってきた星の存在を示す恒星流が新たに11本発見された。

大質量星が過剰な星形成領域「かじき座30」

2018/01/11
大マゼラン雲の星形成領域「かじき座30」に大質量星が過剰に存在するという研究成果が発表された。これまでは希少だと考えられてきた大質量星が宇宙に多く存在する可能性を示唆するものだ。

やはり人工構造物ではなかった「タビーの星」の謎の減光

2018/01/10
「宇宙で最も謎に満ちた星」と呼ばれる恒星「タビーの星」の不規則な減光メカニズムの解明に一歩迫る成果が得られた。

中心のブラックホールに制御される大きな銀河の星形成

2018/01/10
大きな銀河における星形成の歴史と銀河中心に潜むブラックホールの質量との間の密接な関係が最新の研究から明らかにされた。

惑星の残骸に取り囲まれて瞬く星

2017/12/28
うお座RZ星が不規則に暗くなる原因は、破壊された惑星から生じた塵やガスが星を取り囲んで回っているためという研究成果が発表された。

銀河スケールで影響を及ぼすクエーサーからの風

2017/12/27
銀河中心に存在するクエーサーからの強力な風が銀河全体に吹き抜け、銀河の星形成に影響を及ぼす様子が、ケック望遠鏡とアルマ望遠鏡による観測で調べられた。

赤色巨星の巨大粒状斑を直接撮影

2017/12/26
ヨーロッパ南天天文台のVLT干渉計により、赤色巨星「つる座π1星」の表面に存在する粒状斑がとらえられた。太陽以外の粒状斑の直接撮影は初めてのことで、一つ一つの大きさは差し渡し約1億2000万kmもある。

AIで新たな系外惑星を発見

2017/12/19
NASAとGoogleの研究者が系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測データから新たな惑星を発見した。AIによる深層学習が天文学のデータ解析にも威力を発揮することを示す成果だ。

大質量星形成領域における不定間隔なアウトフロー

2017/12/18
ぎょしゃ座に位置する大質量星形成領域「AFGL 5142」の水メーザー観測から、同領域で起こっているアウトフローが不定間隔で発生しており、その間隔が10年程度から100年以上までと非常に幅広いことが明らかになった。

計算値よりはるかに弱かったブラックホールの磁場

2017/12/15
地球から8000光年の距離に位置する直径60kmほどのブラックホールの周囲の磁場が初めて正確に計測され、磁場の強さが過去の計算値の400分の1ほどであることが明らかになった。