AstroArts Topics

太陽系

黒点を40年間記録した故・小山ひさ子さん 太陽観測史上の貴重な貢献

2017/10/10
40年間にわたり太陽黒点のスケッチを続けた故・小山ひさ子さんの観測は、アマチュアにはよく知られたものであったが、太陽の活動周期や長期変動に関する研究にも大きな貢献を果たしていることで再評価されている。

探査機「オシリス・レックス」地球と月を撮影

2017/10/02
アメリカの小惑星探査機「オシリス・レックス」が9月23日午前2時ごろ、小惑星「ベンヌ」へと向かう航路変更のための地球スイングバイを行い、その後に撮影した地球や月の画像が公開された。

「あらせ」がとらえた宇宙嵐の発生から終息

2017/09/29
JAXAのジオスペース探査衛星「あらせ」が、9月6日から11日にかけて起こった大規模な太陽フレアに伴う宇宙嵐の、発生から終息までの一連の貴重な観測データの取得に成功した。

連星の核を持つ彗星288P

2017/09/27
ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、小惑星帯に位置する彗星288Pには核が2つあることがわかった。小惑星帯にある彗星で、連星として観測された初めての天体である。

水星に予想以上の氷が存在

2017/09/26
水星の北極付近に3つの大きな氷の堆積物の存在が検出され、その周囲に氷が斑点状に広がっていることも示された。今後のデータ次第で、水星表面の氷の存在量は劇的に増えるかもしれない。

江戸時代の古典籍に記録が残る史上最大の磁気嵐

2017/09/22
江戸時代の日記や文献に残された記述から、1770年に京都で観測された巨大なオーロラを発生させた磁気嵐が史上最大規模であったことが推定された。

宇宙プラズマから電波が発生する瞬間を特定

2017/09/22
NASAの磁気圏観測衛星「テミス」の観測データから、宇宙空間で自然発生する周波数1Hz程度の電波の一種が発生する瞬間が特定された。

「ひので」撮影、大規模フレアを起こした活動領域の磁場構造とX線動画

2017/09/21
9月6日から11日にかけて太陽で4回発生した大規模フレアを起こした活動領域について、太陽観測衛星「ひので」がフレア発生前から観測を続けていた磁場構造の画像が公開された。爆発の瞬間をX線観測でとらえた動画も公開されている。

月の土壌に含まれる水の全球分布図

2017/09/20
月の土壌中に含まれる水の全球分布図が作成された。将来の月探査における水の供給源となり得る場所を示すものである。

さよなら、「カッシーニ」

2017/09/19
NASAの土星探査機「カッシーニ」は9月15日の夜に予定どおり土星の大気に突入し、打ち上げから20年にわたるミッションを終了した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

冥王星の地形に初の公式名称、「ハヤブサ大陸」など

2017/09/14
国際天文学連合が冥王星表面の14の地形について公式名称を承認し、小惑星探査機「はやぶさ」に因んだ「ハヤブサ大陸」などが採用された。

木星のオーロラがもたらす大きな謎

2017/09/13
NASAの探査機「ジュノー」が、強力なオーロラを引き起こす大量のエネルギーが木星の極域で渦巻いている様子を観測した。

「ひので」、大規模太陽フレアを起こした活動領域を観測

2017/09/12
9月6日から11日にかけて大規模な太陽フレアを起こした活動領域を、太陽観測衛星「ひので」がX線でとらえた動画が公開された。

あと3日、探査機「カッシーニ」との別れ

2017/09/12
土星探査機「カッシーニ」は今週金曜日、9月15日に土星の大気へ突入し、13年にわたるミッションを終了する。

厚い大気に覆われていた40億年前の火星

2017/09/11
火星隕石の化学分析データと理論計算の比較から、40億年前の火星は約0.5気圧以上の厚い大気に覆われていたことが示された。

11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生

2017/09/07
日本時間9月6日、大規模な太陽フレアが2度にわたり発生した。とくに21時ごろのフレアは11年ぶりとなる最強クラスのフレアで、この現象に伴う太陽風の乱れが8日の夜ごろ地球に到来すると予測されている。

火星の衛星に火星のマントル物質

2017/09/01
火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」が火星への巨大天体衝突によって形成されうること、両衛星を構成する物質の約半分が火星由来のマントル物質であることが、コンピューターシミュレーションによって示された。

「あかつき」、金星に赤道ジェットを発見

2017/08/30
探査機「あかつき」の観測データから、2016年7月に金星の高度50km前後の風の流れが赤道付近に軸をもつジェット状になっていたことが明らかにされた。

金星の大気循環再現システムを開発、「あかつき」データの利活用が可能に

2017/08/30
金星の大気の流れをコンピューターシミュレーションする大循環モデルに、観測データを融合させるシステムが世界で初めて開発された。「あかつき」による観測データの利活用で金星の謎の解明が進むと期待される。

幻の「ほうおう座流星群」の構造と母彗星の活動度を解明

2017/08/29
幻の流星群として知られる「ほうおう座流星群」の2014年の観測結果から、流星群のもとになる塵を放出したブランペイン彗星の活動が明らかとなった。彗星や小惑星、流星など太陽系小天体の相互関係や進化を研究する上で重要な手がかりとなる。