AstroArts Topics

アルマ望遠鏡

初期宇宙の「見えない」銀河をアルマで多数発見

2019/08/09
アルマ望遠鏡の観測により、星形成の活発な巨大銀河が110億年以上前の宇宙で39個発見された。従来の銀河形成理論に再検討を迫る成果だ。

【レポート】日食ツアー:チリ・エルモジェの皆既日食とアルマ望遠鏡訪問

2019/07/08
2019年7月3日(日本時間)にチリやアルゼンチンで皆既日食が観測され、アストロアーツ/星ナビ協賛ツアーの4コースも快晴に恵まれました。チリで観測した2コースは日食後にも大きなイベントが控えていました。アルマ(ALMA)望遠鏡の訪問です。

アルマ望遠鏡が明かす銀河内の「星の工場」

2019/01/18
アルマ望遠鏡による高解像度の観測から、これまで実証されていなかった進化の進んだ大きい銀河内部での星形成の謎が解き明かされようとしている。

超大質量ブラックホールの周りにあるドーナツ構造の正体

2018/12/06
アルマ望遠鏡での観測とスーパーコンピューターでのシミュレーションにより、活動的な超大質量ブラックホールの周りに存在するドーナツ型の構造の形成過程が解明され、分子ガスと原子ガスの流れで「自然に作られる」ことが示された。

アルマ望遠鏡で調べたエウロパの温度分布

2018/10/30
アルマ望遠鏡による観測から、木星の衛星「エウロパ」の全球温度マップが初めて作成された。北半球の一部には低温の領域があるようだ。

星同士の衝突でまきちらされた放射性元素を発見

2018/08/06
アルマ望遠鏡などによる観測から、放射性元素を含む分子が太陽系外で初めて発見された。過去に起こった星同士の衝突によって星の内部から運び出された物質のようだ。

多彩な構造を持つ、惑星が誕生する現場

2018/06/28
アルマ望遠鏡による若い星の観測から、星の周囲の円盤中に渦巻き腕や塵のかたまり、少しひしゃげた形に開いた円盤の穴といった構造が発見された。円盤内で形成されつつある惑星によって作られている構造かもしれない。

声優の緒方恵美さんがアルマ望遠鏡のPVで語りかける

連載・読み物
2018/06/15
アルマ望遠鏡の新しいプロモーションビデオが公開されました。スタイリッシュなアニメーションで、電波天文学について親しみやすく紹介しています。ナレーターを務めるのは、数々のアニメに出演し、宇宙に関連した楽曲やアルバムも発表している声優の緒方恵美さんです。

電子情報通信学会マイルストーンに選定、国立天文台の「高感度電波望遠鏡技術」と「スパコン GRAPE」

2017/10/10
電子情報通信学会マイルストーンに、国立天文台が開発・運用に携わってきた「高感度電波望遠鏡技術」と「天文学専用スーパーコンピューター GRAPE」が選定された。

アルマ望遠鏡のバンド5受信機がファーストライト

2016/12/26
アルマ望遠鏡のアンテナに、欧州と北米が主導して開発したバンド5受信機が搭載され、初観測に成功した。同受信機は宇宙に漂う水分子からの電波を探るのに有用であるなどの性能を持ち、アルマ望遠鏡がさらに幅広いテーマの天文学に貢献できると期待されている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

太陽とはまったく異なる、小さく冷たい怪物天体

2015/12/02
太陽の10分の1以下の質量しかない暗く冷たい赤色矮星に、驚くほど強力な磁場が見つかった。この星からの放射は太陽の1万倍も強く、近くに惑星があったとしたら、星の強烈なフレア活動によって荷電粒子が絶えず降り注ぐ過酷な世界だという。

2兆4600億kmの間欠ジェットを吹き出す原始星

2015/11/09
アルマ望遠鏡による電波観測で、原始星からガスのジェットが矢継ぎ早に噴出しているようすがとらえられた。ジェットは驚くほど規則正しく噴出と休止を繰り返しており、放出されたガスは、2兆4600億kmもの距離にまで伸びている。

アルマ望遠鏡が明らかにした、遠方銀河の活発な星形成

2015/10/19
アルマ望遠鏡などが激しく星形成活動を行っている遠方のスターバースト銀河7つを観測し、それらの銀河の環境が近傍のスターバースト銀河と似ていることを明らかにした。

貧弱な矮小銀河の内部でパワフルな星形成

2015/09/16
アルマ望遠鏡で天の川銀河に近い矮小不規則銀河を観測したところ、その内部にコンパクトな星間分子雲の群れが見つかった。星の材料が豊富とはいえない矮小銀河で密集した星団が作られる理由の解明につながる研究成果だ。

アルマ+重力レンズ=視力13000 117億光年先の銀河もはっきりと

2015/06/11
アルマ望遠鏡の観測結果とそれをもとに作られた重力レンズ効果モデルから、117億光年彼方にあるモンスター銀河の内部構造や、その手前にある銀河の超大質量ブラックホールの存在などが明らかになった。

「宇宙の恐竜の卵」、アルマが原始巨大星団を発見

2015/05/18
宇宙で最も古い天体の一つである球状星団は、数多く見られるが生まれたばかりものは非常にまれで、形成プロセスもわかっていない。アルマ望遠鏡の観測により、今まさに誕生しようとしている球状星団かもしれない天体が発見された。

アルマが描き出した大質量星団の複雑な誕生現場

2015/04/01
アルマ望遠鏡による電波観測で、大質量星が生まれつつある領域に生まれたての星が少なくとも2つ潜んでいることが示された。さらに、ガス流が周囲のガス雲を押しのけて広がっていく「砂時計型」の構造が描き出された。このような構造が大質量星の形成領域で、メタノール分子の観測によって見つかったのは初めてのことだ。

若い宇宙の早熟な銀河 131億年前の銀河に塵

2015/03/04
アルマ望遠鏡と超大型望遠鏡VLTの観測により、宇宙誕生から7億年後の銀河に初めて塵が検出された。塵の一部は天の川銀河と同じくらい成熟しており、短期間で銀河が急速に進化した証だという。

巨大ブラックホール周囲にマイルドな環境

2015/02/26
アルマ望遠鏡による観測から、渦巻銀河M77の中心ブラックホールの周囲に有機分子が集中して存在することがわかった。有機分子を壊すようなX線や紫外線の放射が大量の塵とガスでさえぎられている領域があることを示す、重要な成果となる。

双子の赤ちゃん星を育むガスの渦巻き

2014/12/04
アルマ望遠鏡を使った観測で、双子の赤ちゃん星を取り囲むガスと塵の渦巻きから赤ちゃん星に向かってガスが落下していくようすが見つかった。宇宙に数多く存在する双子の星の誕生と成長に迫る、重要な観測成果だ。