AstroArts Topics

恒星・銀河

超大質量ブラックホールの影は揺らいでいた

2020/09/30
2017年に初めて撮像された銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影について、過去の観測からその姿を再現したところ、影を囲むリングが揺らいでいることがわかった。

超高温・超短周期の海王星型惑星を発見

2020/09/30
公転周期わずか19時間で表面温度が1700度もある、海王星よりやや大きな系外惑星が見つかった。これだけ超短周期の海王星型惑星が見つかるのは初めてだ。

丸い星が丸くない惑星状星雲を作る理由

2020/09/25
太陽のような星が最期に残す惑星状星雲は複雑な形をしている。これは、寿命を迎えた星から吹く恒星風が、伴星によって複雑な形になるからだという。

恒星が死んでも生き残る惑星

2020/09/24
寿命を迎えた恒星の成れの果てである白色矮星の周りに初めて、木星の14倍以下の質量を持つ惑星と思われる天体が見つかった。

宇宙に塵を供給する、終末期の大質量連星

2020/09/23
すばる望遠鏡などの観測で、活発に質量を放出する終末期のウォルフ・ライエ星を含む大質量連星で、1年に地球1個分のペースで効率的に塵が生産されている様子が見つかった。

銀河中心部の過剰なガンマ線がダークマターに由来することを否定

2020/09/18
天の川銀河の中心部から放出されているガンマ線はダークマターによるものではないとする研究が発表された。ダークマターの性質に強い制限を与える結果だ。

スーパーチャンドラセカール超新星は「星の中」で起こる爆発か

2020/09/17
超新星LSQ14fmgは白色矮星を起源に持つIa型に分類されるが、極めて特異な性質を示す。研究によれば、この爆発は白色矮星が別の恒星の内部で起こしたものらしい。

理論予測より桁違いに多かった銀河団内の重力レンズ

2020/09/16
銀河団内の個々の銀河で生じる小さな重力レンズ現象が予測よりずっと多いことがわかった。標準的なダークマターの理論にはまだ足りない要素があるのかもしれない。

3連星を取り巻く惑星系円盤の3重構造

2020/09/11
若い3連星を取り巻く原始惑星系円盤が3重になっている様子がアルマ望遠鏡により観測された。まだ発見例のない、3連星を公転する惑星の誕生現場かもしれない。

惑星の公転軌道面が傾くのは後天的か

2020/09/09
2つの若い系外惑星の運動の分析から、太陽系と同じように惑星の公転軸と恒星の自転軸がほぼ揃っていて、公転軌道面がほぼ傾いていないことが突き止められた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

観測史上最大のブラックホール合体を重力波で検出

2020/09/08
極めて大きなエネルギーを伴う、ブラックホール連星の合体による重力波が検出された。合体後の質量は太陽の142倍で、謎多き「中間質量ブラックホール」の誕生をとらえたものとみられる。

年老いて冷えた銀河団の中心に存在する若いジェット

2020/09/07
年老いて冷えた「ほうおう座銀河団」の高解像度観測から、中心にある巨大な銀河に誕生から数百万年という若いジェットが見つかった。

アンドロメダ座大銀河の巨大ハロー

2020/09/04
ハッブル宇宙望遠鏡の観測により、アンドロメダ座大銀河の周囲を取り囲むハロー構造は銀河から130万~200万光年にまで広がっていることが明らかになった。

合体途中の巨大ブラックホールのペアをとらえた

2020/09/02
すばる望遠鏡の超広視野カメラ「HSC」の撮影画像から、激しく活動する2個の巨大ブラックホールが合体しつつある「二重クエーサー」が見つかった。

インド初の天文衛星が銀河からの紫外線を検出

2020/08/31
インド初の天文衛星「AstroSat」によって、90億光年の距離にある銀河から高エネルギーの紫外線が検出された。宇宙最初の天体の性質を知ることにもつながる成果だ。

宇宙空間でコマのように回転する有機分子を多数発見

2020/08/27
天の川銀河の中心部に位置する分子雲の周辺に、コマのように回転するアセトニトリルが非常に高い割合で存在することが明らかになった。

ベテルギウスの減光は大量の物質放出が原因

2020/08/21
昨秋から今年はじめにベテルギウスが暗くなった原因として、星から放出された物質が冷えて暗い塵となり光を遮っていたという説がハッブル宇宙望遠鏡の観測データから示された。

初期宇宙に整った姿の赤ちゃん銀河

2020/08/19
宇宙誕生から14億年しか経っていなかった時代に、天の川銀河のように整った形の銀河が存在していたことがわかった。天の川銀河に似たものとしては観測史上最も遠い銀河だ。

渦巻銀河を人工知能で分類

2020/08/14
すばる望遠鏡が撮影した56万個もの銀河について、渦巻きの有無およびその渦巻きが右巻きか左巻きかを人工知能で判定する試みが成功した。

卵からかえったばかりの「星のヒナ」を発見

2020/08/13
おうし座分子雲の中にある「星の卵」をアルマ望遠鏡で観測した結果、誕生して数千年しか経ってないと思われる原始星、いわば「星のヒナ」が見つかった。