AstroArts Topics

恒星・銀河

オリオン座「もうすぐ星が生まれる場所」目録完成

2020/08/11
野辺山45m電波望遠鏡の観測により、オリオン座の方向で星がまさに誕生している現場の目録が作られた。これらの現場をアルマ望遠鏡が撮影し、ガスが作る不思議な構造をとらえた。

渦巻き模様が示す複雑な惑星誕生現場

2020/08/07
塵でできた原始惑星系円盤が見つかっていた若い星をアルマ望遠鏡でさらに観測したところ、塵の外側にガスでできた複雑な渦巻き模様が見つかった。

極めて若い銀河が現在の宇宙にも存在

2020/08/07
4.3億年前の宇宙に、重元素含有量が極めて少ない、生まれたての銀河が見つかった。宇宙で一番若い世代であると同時に、最後の世代となるかもしれない銀河だという。

大質量原始星の周辺は複雑な環境

2020/08/05
日韓のVLBIネットワーク「KaVA」およびアルマ望遠鏡の電波観測によって、質量が太陽の25倍以上の原始星を取り巻くガスの複雑な構造が明らかになった。

超新星1987Aの塵の輝き、幻の中性子星か

2020/08/04
1987年に大マゼラン雲に出現した超新星爆発のあとには中性子星が残されたと考えられている。この中性子星はまだ見つかっていないが、塵の中に潜んでいる証拠をアルマ望遠鏡がとらえた。

大質量星形成領域の構造と進化過程を化学組成から解明

2020/07/31
大質量星形成領域の分子輝線データから化学組成や分子の空間分布が調べられ、領域の構造や、複数存在するコアの進化段階の違いが明らかにされた。

ブラックホールコロナの劇的変化

2020/07/22
超大質量ブラックホールを取り巻くコロナが放つX線が短時間で劇的に変化する様子がとらえられた。ブラックホールに接近した星の残骸によるものと考えられている。

100億光年彼方のショートガンマ線バーストの残光

2020/07/17
約100億光年彼方の銀河で発生した、中性子星同士の合体により放射されたとみられるショートガンマ線バーストの残光が可視光線でとらえられた。

せいめい望遠鏡で赤色矮星のスーパーフレアを検出

2020/07/17
京都大学「せいめい望遠鏡」による観測で、最大級の太陽フレアの約20倍に達するスーパーフレアが赤色矮星で検出された。フレアが周囲に与える影響の研究への貢献が期待される。

白色矮星から示された宇宙の炭素の起源

2020/07/13
恒星が核融合による元素合成を終えて白色矮星になる際、生命の材料になる炭素を宇宙空間にどれだけばらまくかは、恒星誕生時の質量で決まることがわかった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

まるで「ガスのないガス惑星」、巨大高密度系外惑星を発見

2020/07/07
地球のような高密度の惑星としては観測史上最大のものが見つかった。巨大ガス惑星からガスを取って核だけをむき出しにしたかのような天体だ。

突然姿を消した大質量星

2020/07/06
7500万光年彼方の矮小銀河で見つかっていた高光度青色変光星が突然観測できなくなった。大質量星としては異例な形で生涯を終えた可能性がある。

11光年彼方の恒星にスーパーアースの惑星系を発見

2020/07/02
太陽系から11光年彼方に位置する恒星「グリーゼ887」に、スーパーアースとみられる系外惑星が2つ発見された。

ビッグバン7億年後に存在していた怪物級ブラックホール

2020/07/02
観測史上2番目に遠いクエーサーが発見された。天文台の所在地にちなみ「ポニウアーエナ」というハワイ語の愛称がつけられている。

合体して光った?連星ブラックホール

2020/06/30
ブラックホール連星が合体すると重力波を伴うが、理論上、光は放たない。しかし、特殊な環境での合体により発生した可能性のある輝きが、重力波とともに検出された。

幼年期の星で海王星サイズの惑星を発見

2020/06/29
一人前の恒星になる前段階の星を公転する惑星が見つかった。距離が地球に近く、微粒子の円盤が惑星と共存する段階にあって、惑星形成モデルの検証に役立ちそうだ。

最重量の中性子星?最軽量のブラックホール?謎の重力波源

2020/06/26
太陽質量の23倍と2.6倍という高密度天体の合体による重力波が検出された。後者の質量は中性子星にもブラックホールにも当てはまらず、正体が注目される。

16日周期のパターンを持つ高速電波バースト

2020/06/23
2018年に検出された反復型の高速電波バーストが16日周期で同じ活動パターンを繰り返していることがわかった。

わずか240歳の中性子星

2020/06/23
わずか240年ほど前の超新星爆発で形成されたと思われる中性子星が見つかった。きわめて強い磁場を持つ「マグネター」としては観測史上最も若い。

ぶ厚い彩層を持つアンタレス

2020/06/22
アルマ望遠鏡とVLAで、さそり座の1等星アンタレスの高分解能観測が行われた。アンタレスの彩層は非常に厚く、その温度は太陽の彩層よりかなり低いようだ。