AstroArts Topics

太陽系

太陽系第9惑星は他の星から盗まれた惑星かもしれない

2016/06/01
太陽系の「第9惑星」に関するコンピュータシミュレーションによる研究から、この天体が元々は他の恒星の周りを回っていた系外惑星だったかもしれないという説が発表された。

小惑星が運んできた月の水

2016/06/01
アポロ計画で月から地球に持ち帰られたサンプルの分析や探査機の観測で、月に水が存在していることが明らかになっているが、最新の研究によると、月の水の大部分は小惑星がもたらしたものだと考えられるという。

1ピクセルあたり80m、史上最高解像度の冥王星画像

2016/05/31
探査機「ニューホライズンズ」がとらえた、これまでで最も詳細な冥王星の画像が公開された。窒素の氷で覆われた平原や不規則な形をした山脈、無数の穴の空いた地形などが見られ、それらの形成プロセスなどを研究するうえで大きな助けとなりそうだ。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星にアミノ酸やリンを検出

2016/05/30
探査機「ロゼッタ」の観測により、アミノ酸の一種であるグリシンがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に見つかった。彗星にグリシンが検出されたのは初めてのことで、彗星などの小天体によって生命の素となる物質が地球へ運ばれた可能性を示す探査結果だ。

HSTがとらえた火星の最新画像と、火星の津波や高層雲に関する研究成果

2016/05/25
5月31日の地球への最接近を前に見ごろを迎えている火星を、ハッブル宇宙望遠鏡が鮮明にとらえた。また、34億年前の火星に巨大隕石が2度衝突し大津波が引き起こされた可能性を指摘する研究成果や、火星上空に突然現れる高層雲は宇宙天気の変化と関係があるかもしれないという研究成果も発表された。

銀河群観測の画像に偶然写り込んだチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

2016/05/18
すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCが、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の姿を「偶然」とらえた画像が公開された。

ISSで起こる電子の集中豪雨

2016/05/18
国際宇宙ステーションに設置された観測装置CALETによるデータから、ISSが磁気緯度の高い地域を通過する際、数分間にわたり大量の放射線電子が降り注ぐ「電子の集中豪雨」が起こっていることが初めて明らかになった。「オーロラのさざ波」を感じて大気に落とされたバンアレン帯の電子だと考えられている。

無名の太陽系天体としては最大、太陽系外縁天体2007 OR10

2016/05/17
探査衛星「ケプラー」と赤外線天文衛星「ハーシェル」の観測データから、太陽系外縁天体2007 OR10の大きさが約1500kmと計測され、まだ名前のついていない太陽系内天体としては最大であることが明らかになった。

イオの周囲に見られるプラズマトーラスの加熱

2016/05/16
惑星観測用宇宙望遠鏡「ひさき」が、木星の衛星「イオ」の大気から宇宙空間に放出されてプラズマ状態となったガスを観測し、とくにイオの周りでプラズマが非常に高温となっていることを明らかにした。プラズマ加熱のメカニズムを解明する手がかりになると期待される。

メッセンジャー観測のデータから作成、水星全球の立体モデル

2016/05/11
NASAの水星探査機「メッセンジャー」が取得したデータから、初めて水星全球の立体モデルが作られた。水星全体の地形が驚くほど詳細にわかり、水星の地質学的な歴史を解明していく道が開かれた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

スペースX社、火星探査ミッションの計画を発表

2016/05/06
スペースX社は4月27日、民間企業としては初となる火星探査ミッションの計画を発表した。探査機「レッド・ドラゴン」を2018年に打ち上げ予定という。

金星探査機「あかつき」5つの機器が定常観測へ移行

2016/04/28
金星探査機「あかつき」は、6つの観測機器のうち5つについて性能が打ち上げ前の想定を満たしていることが確認され、定常観測へと移行した。

準惑星マケマケに衛星を発見

2016/04/27
ハッブル宇宙望遠鏡による観測から、準惑星マケマケに衛星が見つかった。

「あかつき」の軌道修正に成功、観測期間が2.5倍に

2016/04/11
4日に実施された探査機「あかつき」の軌道修正が成功したことが確認された。これにより、機体の耐久性によるものの、観測期間が約2000日と2倍以上に延びた。

「あかつき」、4月中旬から金星を本格観測

2016/04/05
探査機「あかつき」は昨年12月に金星周回軌道に入り、その後は軌道修正や試験観測を行ってきた。今月中旬からの定常観測の開始を前に、観測期間を2倍以上延ばすことを目指した追加の軌道修正が4日に実施された。

過去10年間で5例目、木星で天体衝突とみられる閃光現象

2016/04/04
巨大な惑星である木星には、頻繁に小惑星などが衝突している。先月、過去10年間で5例目となる、木星への天体衝突によるものとみられる閃光現象がアマチュア天文家によってとらえられた。衝突した天体は、直径5mから20mほどの小惑星と考えられている。

冥王星の凍った湖らしき地形

2016/03/30
探査機「ニューホライズンズ」が昨年7月の冥王星フライバイの際にとらえた、凍った湖らしき地形の画像が公開された。

スーパーコンピューター「京」が太陽最古の謎解決に王手

2016/03/28
太陽の活動は11年周期で変動していることが知られているが、そうした変動を作るような大規模な磁場の生成、維持メカニズムはわかっていなかった。「太陽最古の謎」と言われるこの謎をスーパーコンピューター「京」による超高解像度計算で調べ、メカニズム解明に王手をかける成果が発表された。

「ひさき」で探る、木星のX線オーロラと太陽風の関係

2016/03/23
木星のX線オーロラは、光速に近い速度のイオンが木星大気に衝突して発光すると考えられている。そのイオンの加速メカニズムに太陽風が大きく影響している可能性が高いことが、惑星分光観測衛星「ひさき」の観測などから示唆された。

「はやぶさ2」がイオンエンジンの連続運転を開始

2016/03/23
昨年12月の地球スイングバイから3か月あまりが経った「はやぶさ2」が、800時間余りにおよぶイオンエンジンの連続運転を3月22日から開始した。小惑星リュウグウへ向けた旅はあと2年ほど続く。