AstroArts Topics

フレア

太陽の熱対流が磁場をねじり、フレアを起こす

2023/06/29
太陽の表面に黒点が作られるとき、その下に伸びる磁力線は太陽内部の熱対流によってよじられることがコンピューターシミュレーションで示された。こうして発生した磁場のねじれはフレアの原因となる。

太陽フレアが生命の材料を作った可能性

2023/05/10
生まれたばかりの太陽は暗かったが、激しく活動して高エネルギー粒子をばらまいていた。その一部が地球に飛来し、大気に作用して生命の材料となるアミノ酸を生成していた可能性が、実験で示唆された。

実験室でミニチュア太陽フレアを生成

2022/11/22
大型レーザー実験装置によって高温プラズマと磁場を作り出し、磁力線の再結合に伴ってプラズマが加熱・加速されるという太陽フレアと同様の現象を発生させる実験が成功した。

巨大ブラックホールのフレアが電波ジェットを作り出す

2022/10/07
活動銀河核に見られる電波ジェットが作られる仕組みを説明する新モデルが提唱された。太陽フレアと同じ現象が巨大ブラックホールでも起こり、ジェットの源になるという。

トモエゴゼンが赤色矮星の短時間フレアを多数検出

2022/08/12
東京大学木曽観測所の「トモエゴゼン」の観測データから、赤色矮星の短時間フレアが22件検出された。活動的な赤色矮星ではこのようなフレアがほぼ毎日発生しているという。

プロキシマケンタウリの巨大フレアを多波長で観測

2021/05/10
太陽系に一番近い恒星・プロキシマケンタウリで太陽フレアの100倍強い巨大フレアが発生し、多波長で観測された。この爆発現象はすぐ近くの惑星に多大な影響を与えていそうだ。

太陽嵐の予測で世界最高水準を達成

2021/02/05
大型電波望遠鏡の観測データなどを用いた太陽嵐の予測システムが開発され、従来の約2倍となる世界最高水準の精度が実現した。

太陽フレアを予測する画期的な計算方法

2020/08/06
地球に大きな影響を与える可能性がある巨大太陽フレア爆発を発生前に精度よく予測できる物理モデルが開発された。

太陽探査機ソーラーオービター、最初の成果を公開

2020/07/21
今年6月に初めて太陽に最接近した探査機「ソーラーオービター」 が、観測史上最も太陽に近いところから撮影した画像などが公開された。

せいめい望遠鏡で赤色矮星のスーパーフレアを検出

2020/07/17
京都大学「せいめい望遠鏡」による観測で、最大級の太陽フレアの約20倍に達するスーパーフレアが赤色矮星で検出された。フレアが周囲に与える影響の研究への貢献が期待される。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

フレアが惑星に及ぼす影響を定量的に評価

2019/07/19
恒星表面で発生するフレアが惑星に及ぼす影響が、モデルに基づいて定量的に評価された。惑星の大気や磁場により影響は大いに異なり、太陽系から最も近いプロキシマケンタウリの惑星は厳しい環境にあるとみられる。

高エネルギー現象と関係か、一部の太陽フレアで見られるHα偏光

2019/03/04
一部の太陽フレアが偏光することが、国立天文台太陽フレア望遠鏡による観測から確かめられた。コロナ質量放出に伴う高エネルギー現象と関係があるとみられている。

赤色矮星を巡る系外惑星の脅威はX線

2018/04/09
赤色矮星のハビタブルゾーンに位置する惑星は、中心星からのフレアで放射される強いX線が地上に到達するため、陸上では生命の生存は難しいという可能性が示された。

プロキシマケンタウリで発生した巨大フレア

2018/03/01
太陽系に最も近い恒星であるプロキシマケンタウリで巨大なフレアが発生していたことが、アルマ望遠鏡による観測から明らかになった。

太陽で発生する微小な「ナノフレア」

2017/10/13
太陽X線観測ロケット「FOXSI」による超高感度観測などにより、一見太陽フレアが起こっていないように見える領域で微小な「ナノフレア」が発生していることが明らかになった。コロナ加熱問題の理解につながる発見である。

「ひので」撮影、大規模フレアを起こした活動領域の磁場構造とX線動画

2017/09/21
9月6日から11日にかけて太陽で4回発生した大規模フレアを起こした活動領域について、太陽観測衛星「ひので」がフレア発生前から観測を続けていた磁場構造の画像が公開された。爆発の瞬間をX線観測でとらえた動画も公開されている。

「ひので」、大規模太陽フレアを起こした活動領域を観測

2017/09/12
9月6日から11日にかけて大規模な太陽フレアを起こした活動領域を、太陽観測衛星「ひので」がX線でとらえた動画が公開された。

11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生

2017/09/07
日本時間9月6日、大規模な太陽フレアが2度にわたり発生した。とくに21時ごろのフレアは11年ぶりとなる最強クラスのフレアで、この現象に伴う太陽風の乱れが8日の夜ごろ地球に到来すると予測されている。

機械学習とビッグデータで太陽フレアの発生予測精度を向上

2017/02/14
機械学習とビッグデータを用いたモデルの開発により、太陽フレアの発生予測精度を格段に向上させることに成功した。フレアの発生メカニズム解明やリアルタイムの宇宙天気予報につながる成果だ。

太陽フレアの1万倍、赤色矮星で起こった最強のスーパーフレア

2014/10/02
地球から60光年彼方の赤色矮星で、X線強度が太陽フレアの1万倍、かつ2週間ほど断続的に続いた、最強で最長のスーパーフレアが観測された。