AstroArts Topics

ブラックホール

ブラックホールシャドウの画像から重力理論を初検証

2021/05/27
楕円銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影の大きさは、一般相対性理論で見事に説明できる一方、他の重力理論でも当てはまる可能性があることが示された。

可視光線では静穏、X線では爆発的に輝く銀河中心核

2021/05/20
静穏と考えられていた2つの銀河で、ほぼ周期的でパルスのようなX線の放射が見つかった。従来観測が難しかった、比較的低質量の銀河中心ブラックホールを研究する新たな切り口となるかもしれない。

せいめい望遠鏡の新システム「TriCCS」が本格稼働

2021/05/19
京都大学岡山天文台のせいめい望遠鏡に、3つの波長の光を高速で同時観測する新撮像装置「TriCCS」が搭載された。8月2日から本格稼働を開始する。

100億光年彼方で超大質量ブラックホールのペア発見

2021/04/12
2つの銀河が合体すると、中心の超大質量ブラックホール同士も合体すると考えられるが、その途中段階である「二重クエーサー」を観測史上最遠の距離でハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。

M87ブラックホール周辺の偏光から磁場の様子をとらえた

2021/03/31
2019年に発表されたEHTによるブラックホールシャドウの観測から、ブラックホールを取り巻く光の偏光と磁場の様子が初めて明らかになった。

はくちょう座X-1ブラックホールの質量は太陽の21倍

2021/02/25
恒星質量ブラックホール「はくちょう座X-1」までの精密な距離測定をもとに、このブラックホールの質量が従来の推定より5割ほど重い、約21太陽質量であることが判明した。

ブラックホールの理論・観測研究にノーベル物理学賞

2020/10/07
2020年のノーベル物理学賞が、ブラックホールの存在を理論的に証明した研究と天の川銀河中心部の観測で巨大ブラックホールの存在を示した研究に対して贈られた。

超大質量ブラックホールの影は揺らいでいた

2020/09/30
2017年に初めて撮像された銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影について、過去の観測からその姿を再現したところ、影を囲むリングが揺らいでいることがわかった。

観測史上最大のブラックホール合体を重力波で検出

2020/09/08
極めて大きなエネルギーを伴う、ブラックホール連星の合体による重力波が検出された。合体後の質量は太陽の142倍で、謎多き「中間質量ブラックホール」の誕生をとらえたものとみられる。

合体して光った?連星ブラックホール

2020/06/30
ブラックホール連星が合体すると重力波を伴うが、理論上、光は放たない。しかし、特殊な環境での合体により発生した可能性のある輝きが、重力波とともに検出された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

最重量の中性子星?最軽量のブラックホール?謎の重力波源

2020/06/26
太陽質量の23倍と2.6倍という高密度天体の合体による重力波が検出された。後者の質量は中性子星にもブラックホールにも当てはまらず、正体が注目される。

これまでで最も地球に近いブラックホールを発見

2020/05/08
地球から約1000光年の距離にあるブラックホールが発見された。これまでに知られている中では地球に最も近く、2個の恒星との三重連星になっている。

銀河中心ブラックホールの周りに広がる新たな「惑星」の世界

2019/11/29
銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールの周りに「惑星」が形成される可能性が、理論計算によって示された。

謎の爆発現象AT 2018cowの正体に偏光観測で迫る

2019/11/13
アルマ望遠鏡による、高エネルギー突発天体「AT 2018cow」の観測から、この現象の起源は超新星爆発後に形成されるブラックホールなどが引き起こしたものだという説が有力であることが示された。

ショートガンマ線バーストにおけるX線超過成分の時間変動を解明

2019/11/05
ブラックホールなどの連星合体で発生するショートガンマ線バーストについて、バースト後に100秒ほど継続する低エネルギーのX線放射は指数関数的な減光で統一的に記述されることが示された。

銀河中心ブラックホールに破壊される星をTESSが初観測

2019/10/04
NASAの系外惑星探査衛星「TESS」で、4億光年彼方の銀河の中心にある超大質量ブラックホールに恒星が破壊される現象が観測された。TESSがこのタイプの現象をとらえたのは初だ。

わずか20日で現れ消えた謎のX線源

2019/09/10
NASAのX線天文衛星「NuSTAR」で渦巻銀河NGC 6946の中に明るいX線源が検出された。しかし10日後の観測では見つからず、その正体は謎に包まれている。

予想外に軽かった銀河中心ブラックホール

2019/06/17
矮小銀河NGC 4395の中心ブラックホールの質量がわずか約1万太陽質量と求められた。中心ブラックホールと母銀河の関係を理解する上で新たな情報をもたらすかもしれない。

史上初、ブラックホールの撮影に成功!

2019/04/11
ハワイや南米、南極などに設置された電波望遠鏡が協力する国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」が、5500万光年彼方の銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールを撮影することに成功した。ブラックホールが直接撮影された史上初の快挙だ。

ガス雲を振り回す野良ブラックホール

2019/02/19
天の川銀河の中心付近に存在する特異な分子雲の様子がアルマ望遠鏡で詳細にとらえられ、その運動の解析から、太陽の3万倍の質量を持つ中間質量ブラックホールが存在しているらしいことが示された。この種のブラックホールが存在する強い証拠となる結果である。