AstroArts Topics

一酸化炭素

初期火星の有機物は一酸化炭素から作られた

2024/05/17
火星ローバーが発見している火星の有機物は、太古の火星大気中で二酸化炭素が分解してできた一酸化炭素が起源であることが、炭素の同位体分析から明らかになった。

原始惑星系円盤の内側に隠れていた大量のガス

2023/01/17
若い星を取り巻く、形成から比較的時間が経過している原始惑星系円盤に含まれるガスを新しい手法で測定した結果、惑星の材料となるガスが予想外に豊富に残っていることがわかった。

高速電波バーストの正体を、出現する銀河の環境から探る

2022/12/05
星の材料である分子ガスの観測から、未だ謎の多い天体現象である「高速電波バースト」が一般的な星形成銀河とは異なる銀河環境で出現することが明らかになり、その起源に関する手がかりが得られた。

原始惑星系円盤の一酸化炭素は氷に隠れていた

2022/08/26
原始惑星系円盤を観測する際は一酸化炭素の放つ光がよく利用されるが、その一酸化炭素の観測量が理論的予測より少ないという問題があった。どうやら氷の塊の中に隠れているらしい。

130億年前の銀河に水分子を発見

2021/11/12
約130億年前の宇宙に存在する銀河SPT0311-58から、一酸化炭素分子と水分子が放つ電波が検出された。宇宙で最初の星や銀河が誕生していた時期における、活発な星形成の証拠だ。

急激に成長中の隠れた超大質量ブラックホールを発掘

2021/03/22
アルマ望遠鏡が銀河内の星間ガスに含まれる分子と原子からの放射をそれぞれ高解像度で観測し、超大質量ブラックホールを包み隠すガスに特有の傾向を発見した。

渦巻き模様が示す複雑な惑星誕生現場

2020/08/07
塵でできた原始惑星系円盤が見つかっていた若い星をアルマ望遠鏡でさらに観測したところ、塵の外側にガスでできた複雑な渦巻き模様が見つかった。

棒渦巻銀河の棒が銀河の回転に与える影響

2020/06/16
渦巻銀河では星の材料となる分子ガスの大半が銀河中心を周回しているが、棒渦巻銀河では異なる動き方をするガスもあることが電波観測でわかった。

惑星形成過程にヒントを与える、若い星の周りの稀な分子

2019/10/16
アルマ望遠鏡による観測から、稀な種類の一酸化炭素の同位体分子種が、若い星を取り巻く原始惑星系円盤で初めて発見された。この結果に基づいて円盤中のガスの量を正確に見積もると、従来考えられていた量の2~6倍も存在していることがが明らかになった。

冥王星は10億個もの彗星衝突でできたのかもしれない

2018/05/31
探査機「ニューホライズンズ」による冥王星の観測データと「ロゼッタ」で得られた彗星の化学組成のデータから、冥王星はたくさんの彗星が集積して形成されたという新しいモデルが提唱された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

貧弱な矮小銀河の内部でパワフルな星形成

2015/09/16
アルマ望遠鏡で天の川銀河に近い矮小不規則銀河を観測したところ、その内部にコンパクトな星間分子雲の群れが見つかった。星の材料が豊富とはいえない矮小銀河で密集した星団が作られる理由の解明につながる研究成果だ。