AstroArts Topics

ヘッドライン

初発見、クエーサー・カルテット

2015/05/20
米・ハワイのケック天文台の観測から、遠方宇宙の4つのクエーサーが見つかった。重力レンズ効果で作られる4重像とは違い、別々のクエーサーが4つ近接するようすが見つかったのは初めてだ。それぞれの中心には活発な超大質量ブラックホールが存在している。

KISSプロジェクト、かみのけ座方向に超新星を発見、板垣さんも発見

2015/05/20
長野県木曽観測所の超新星探査プロジェクトで、かみのけ座の方向に超新星が発見された。山形県の板垣公一さんも同じ天体を発見している。

エウロパ表面の筋模様は海塩かもしれない

2015/05/19
木星の衛星エウロパの表面には、長く伸びた無数の筋模様が見られる。地上での環境再現実験から、この模様は地下の海から地表にもたらされた塩かもしれないということがわかった。

「宇宙の恐竜の卵」、アルマが原始巨大星団を発見

2015/05/18
宇宙で最も古い天体の一つである球状星団は、数多く見られるが生まれたばかりものは非常にまれで、形成プロセスもわかっていない。アルマ望遠鏡の観測により、今まさに誕生しようとしている球状星団かもしれない天体が発見された。

ニューホライズンズがとらえた冥王星の衛星たち

2015/05/15
探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近まで残り約2か月となった。先日冥王星と衛星「カロン」をとらえたニューホライズンズが、近年発見された残る4つの衛星「ヒドラ」「ケルベロス」「ニクス」「ステュクス」を撮影し、その動画が公開された。

電波で観測しても暗い、太陽の黒点

2015/05/15
国立天文台などの共同研究グループが野辺山45m電波望遠鏡で太陽を観測し、ミリ波で見た太陽黒点の中心部が周囲より暗い「黒い点」であることを初めて立証した。太陽の黒点は電波でも黒いようだ。

超新星爆発での元素合成シナリオを支持、r過程元素の起源解明へ前進

2015/05/14
理化学研究所などの研究チームが、中性子を大量に取り込んだ原子核110個を人工的に生成し、その寿命(半減期)を高精度で測定することに成功した。爆発的天体現象で金やウランなどの重い元素が一気に作られる「r過程」を解明する重要な鍵となる。

すばる望遠鏡で迫るスーパーフレア星の正体

2015/05/13
恒星表面の超巨大な爆発現象「スーパーフレア」が見つかった太陽型星のスペクトルを詳細に分析した結果、太陽とよく似た星でも巨大黒点が生じればスーパーフレアを起こしうるということが突き止められた。

【訃報】西村製作所 代表取締役社長 西村有二さん

2015/05/13
望遠鏡メーカー株式会社西村製作所の代表取締役社長、西村有二さんが、5月8日午後10時18分に永眠されました。

油井さんの宇宙行き、7月下旬を目標に延期

2015/05/13
油井亀美也宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船について、ロシア連邦宇宙局は、今月27日に予定されていた打ち上げの延期を公式発表した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ケレスの明るい光点は氷?

2015/05/12
今年2月に探査機「ドーン」がとらえた準惑星ケレスの光点の正体は、発見から3か月が過ぎた今でもはっきりとはしていないが、高解像度の観測から、複数の小さな点が集まっているものであることが明らかになってきた。氷が存在する可能性もあるという。

野口さん、ふたご座の銀河に超新星を発見

2015/05/12
千葉県の野口敏秀さんが5月2日、ふたご座の銀河に超新星を発見した。野口さんの超新星発見は2009年以来2個目。

国立天文台、特設サイト「多波長で観る宇宙」を公開

2015/05/12
国立天文台が特設サイト「多波長で観る宇宙」を公開した。異なる波長で観測された「アンテナ銀河」の姿を入り口に、さまざまな波長で観た想像を超える宇宙の多彩さを楽しみながら、多波長観測の科学的意義や重要性を理解できる内容だ。

アンドロメダ銀河の周囲に広がる巨大ハロー

2015/05/11
ハッブル宇宙望遠鏡による観測から、アンドロメダ座大銀河の周囲に広がるハローが従来の測定よりもはるかに大きいことが明らかになった。ハローは銀河から100万光年も広がっており、もし目で見ることができれば差し渡し満月100個分にも達するという。

白井市文化センターのプラネタリウムがリニューアルオープン

2015/05/11
5月2日、千葉県・白井市文化センターのプラネタリウムがリニューアルオープンした。デジタル式プラネタリウムはアストロアーツの「ステラドームプロ」が導入されている。

金星が東方最大離角

2015/05/11
日の入り後の西の空でひときわ目立つ金星が、6月7日に東方最大離角となる。左上にはマイナス2等の木星も見える。13日前後には金星とかに座のプレセペ星団が大接近し、双眼鏡で見ると美しい眺めとなりそうだ。

月と土星が接近

2015/05/11
6月1日から2日にかけての夜、月齢14の丸い月のすぐ下に土星が接近して見える。一緒に双眼鏡で眺めたり、それぞれを天体望遠鏡で観察したりしてみよう。

赤方偏移7.730、もっとも遠い銀河の記録更新

2015/05/08
確実性の高い手法で求められたものとしてはこれまでで最遠方となる、赤方偏移7.730の銀河が発見された。およそ131億年前の初期宇宙に存在する銀河の姿だ。

板垣さんがペガスス座に超新星を発見、今年3個目

2015/05/08
山形県の板垣公一さんが4月25日、ペガスス座の銀河に超新星を発見した。板垣さんの超新星発見は今年3個目、通算103個目となる。

宇宙初期から現在に至る世界最大規模のダークマターシミュレーション

2015/05/07
スーパーコンピュータ「京(けい)」と「アテルイ」を使って、宇宙構造形成に関する世界最大規模のシミュレーションが行われた。宇宙初期から現在に至る約138億年間にダークマターが作り出した宇宙の構造とその進化の過程が、従来を格段に超える精度で明らかになっている。