AstroArts Topics

恒星・銀河

天の川銀河は典型的な銀河ではないかもしれない

2017/09/27
天の川銀河は私たちが宇宙で最もよく研究してきた銀河だ。従来は典型的な銀河だと考えられてきたが、そうではないのかもしれない。

高速で自転する「レグルス」の秘密

2017/09/25
高速で自転する星からは偏光した光が放出されるという50年前の予測が、しし座の1等星レグルスの観測によって初めて確かめられた。

銀河衝突で誕生した超大質量ブラックホールのペア

2017/09/25
複数の電波望遠鏡を用いた観測から、銀河同士が衝突・合体すると超大質量ブラックホールのペアが形成されることが確認された。

主星の光を9割以上取り込む黒い惑星

2017/09/21
ぎょしゃ座方向の系外惑星「WASP-12 b」はアスファルトのように真っ黒で、主星からの光の94%ほどを取り込んでしまうことが明らかになった。ホットジュピターに分類される系外惑星の多様性を示す観測結果だ。

系外惑星の大気中に酸化チタンを初検出

2017/09/20
系外惑星の大気中に酸化チタンが初めて検出された。高温の巨大惑星「ホットジュピター」の大気組成や圧力、温度などを知るうえで大きな情報となる。

世界最大級の銀河の電波写真集が描き出す、星の誕生過程

2017/09/19
国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡による127個の銀河の観測から、分子ガスの性質が銀河の中で一様ではないことや銀河によって異なることが示された。

自ら形を変える110億光年彼方の銀河

2017/09/15
すばる、ハッブル、アルマの3つの望遠鏡による観測研究から、110億光年彼方の銀河が円盤状の形をしており、その中心で銀河の形を変えるほどの激しい星形成が起こっている様子が明らかになった。銀河の進化過程が、定説となっている衝突合体以外にも存在したことを示す重要な証拠となる。

回転が速い銀河は平らで円い

2017/09/15
845個の銀河について回転速度と形の関係を調べた観測研究から、回転が速いものほど平らで円盤が円くなることが初めて明らかにされた。

トランジット法で「地球」を検出できる系外惑星

2017/09/14
数多く発見されている系外惑星のうち、反対に「そこから地球を見つけられる」惑星はどのくらいあるのだろうか。最新の研究によれば、9個の系外惑星から見ると地球が太陽の前を通過するのでトランジット法で発見できるという。

超高輝度超新星が紫外線波長で輝くメカニズム

2017/09/13
超高輝度超新星「Gaia16apd」が紫外線波長で特に明るく輝くという特徴は、爆発直前に放出された大量のガスと爆発時の噴出物が激しく衝突するというモデルで最もよく再現できることが示された。

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銀河衝突で作る星の材料、衝撃波で作られる水素分子

2017/09/11
衝突し始めの銀河を空間的に分解して電波観測したところ、衝突前からあった水素原子をもとに星の材料となる水素分子が効率的に作られていることが示された。衝突で生じる衝撃波が銀河中に伝わって水素原子ガスを圧縮し水素分子ガスへと変換する役割を担っているようだ。

天の川銀河で中間質量ブラックホール候補の実体を初確認

2017/09/08
天の川銀河の中心に存在する特異分子雲の電波観測で、その近くにコンパクトな高密度分子雲と点状電波源が検出された。シミュレーション結果から点状電波源は約10万太陽質量のブラックホールと考えられ、「中間質量ブラックホール」候補の実体の初の確認例となった。

太陽から2兆kmまで近付く星、グリーゼ710

2017/09/07
位置天文衛星「ガイア」の観測データを基に、30万個以上の星の500万年にわたる動きが調べられた。太陽系の「オールトの雲」にまで近付く天体は、彗星の軌道に影響を及ぼす可能性もある。

現代によみがえった600年前の新星

2017/09/06
約600年前に朝鮮で目撃され記録が残されている新星に対応する天体が、最新の研究で明らかにされた。

TRAPPIST-1の外側の惑星に水が存在しうる可能性

2017/09/06
赤色矮星「TRAPPIST-1」を巡る7つの惑星のうち、外側のほうにあるものには相当量の水が存在しうる可能性が、ハッブル宇宙望遠鏡による観測で示された。

遠方銀河に見つかった荒れ狂う大量の低温ガス

2017/09/05
アルマ望遠鏡による観測で、遠方の爆発的星形成銀河の周囲を取り巻く大量の冷たいガスが見つかった。猛烈な勢いの星形成がなぜ長続きするのかという謎を解明する手がかりを与えてくれる発見である。

1時間で15回も検出された高速電波バースト

2017/09/05
繰り返し検出されるものとしては唯一の存在である高速電波バースト源「FRG 121102」で、1時間で15回ものバーストが発生した。

46億光年彼方の銀河の磁場を調査

2017/09/04
重力レンズ効果を利用した観測により、約46億光年彼方の銀河の磁場が調べられた。銀河の進化において磁場が果たす役割を理解するための重要な情報が得られるかもしれない。

プレアデス星団の星々の変光

2017/09/01
「ハロー測光」という新しい手法によって、これまでで最も詳細にプレアデス星団の星々の変光が観測された。

Ia型超新星からのX線を初検出

2017/08/31
Ia型超新星の観測で初めてX線が検出された。超新星爆発の衝撃波が突入しX線を放射する星周物質の密度が高いことが示唆されているが、その起源は謎だ。