AstroArts Topics

恒星・銀河

銀河中心から放り出された超大質量ブラックホール

2017/03/28
遠方銀河の中心から大きく離れたところに、太陽10億個分もの質量を持つ超大質量ブラックホールが検出された。重力波によって銀河の中心から放り出されたものと考えられている。

スニヤエフ・ゼルドビッチ効果を史上最高解像度で観測

2017/03/22
48億光年彼方の銀河団の高温ガスが引き起こす「スニヤエフ・ゼルドビッチ効果」がアルマ望遠鏡により史上最高の解像度でとらえられ、銀河団を取り巻くガスの分布や温度を詳しく観測する新たな手法が確立された。

ダークマターの影響が小さかった、100億年前の銀河

2017/03/17
銀河形成がピークを迎えていた約100億年前の宇宙においては、大質量の星形成銀河では普通の物質が支配的だったことが示唆された。ダークマターの影響がかなり大きいと考えられている現在の宇宙の銀河とは異なる結果である。

超大質量ブラックホールのそばに新種の分子ガス雲

2017/03/16
銀河中心の超大質量ブラックホールのすぐそばにある分子ガス雲の質量と星生成率が調べられ、従来の研究で欠けていた部分を埋める新種のガス雲であることがわかった。

2つの巨大系外惑星を発見、相互逆行惑星系の可能性

2017/03/14
7年半に及ぶ観測により、巨星を周回する2つの巨大惑星が発見された。お互い逆向きに公転している可能性が考えられる、非常に興味深い惑星系だ。

大マゼラン雲の星団中に見つかった、若すぎる星

2017/03/10
大マゼラン雲に存在する星団に、非常に若い星の候補が見つかった。星団中の星の年齢はどれもだいたい同じであるという従来の考えを見直す必要が生じるかもしれない。

132億光年彼方の銀河に酸素と塵を検出

2017/03/09
アルマ望遠鏡の観測により、132億光年彼方の銀河「A2744_YD4」で、酸素と塵が放つ電波が検出された。酸素と塵が発見された銀河の最遠方記録を約1億光年更新する成果であり、宇宙で最初の星が誕生していた時代に迫る成果だ。

渦巻き模様が伝える星の最期のメッセージ

2017/03/07
年老いた星の周囲にガスの渦巻き模様がとらえられ、その模様の解析から、直接観測することができない連星系の軌道運動が導き出された。

銀河の「薄いガス」と「濃いガス」の同時観測に初成功

2017/03/06
銀河全体に広く分布する「薄いガス」と、新たに誕生する星のもととなる「濃いガス」が世界で初めて同時に観測された。それぞれのガスが銀河のどこにどれだけ分布しているかという情報は、新たに誕生する星の数がどのように決定されるのかを解明するうえで重要な手がかりとなる。

ブラックホールの超高速ガス流の急速な温度変化

2017/03/03
ブラックホールの周囲から噴出する、渦巻く超高速ガス流の温度が急速に変化している様子が初めてとらえられた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

すばる望遠鏡による大規模観測データを公開、7000万個の銀河や星

2017/03/02
すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・カム」で進められている観測プログラム「HSC-SSP」の第1期データが公開された。7000万個の銀河や星が含まれた、「宇宙の国勢調査」とも言える大規模なものだ。

超新星1987A発見から30年

2017/03/01
30年前に出現した超新星1987Aは、多波長観測や経年変化の追跡で研究者や天文ファンを魅了し続けている。

40光年彼方に地球サイズの7惑星

2017/02/23
みずがめ座の赤色矮星「TRAPPIST-1」の周囲に、地球サイズの惑星が7つ発見された。1つの星の周りに地球サイズの惑星がこれほど多く見つかったのは初めてのことだ。7つのうち3つはハビタブルゾーン内に位置している。

灼熱の海王星型惑星、「ホットネプチューン」K2-105 b

2017/02/22
約700光年先にある太陽に似た恒星の周りを約8.3日で公転する、表面温度が300度以上とみられる灼熱の海王星型惑星「ホットネプチューン」が発見された。

初めて見る、現在の星の大多数が生まれた現場

2017/02/20
二つの電波望遠鏡が約100億光年彼方の銀河を観測し、星形成が非常に盛んだった時期の星形成現場である銀河の姿を初めて精細にとらえた。

超大質量ブラックホール・ジェットが促進させる星の誕生

2017/02/17
銀河中心の超大質量ブラックホールから噴き出す高速のガスジェットが、星の誕生を促進させていたことがわかった。ジェットは星の材料を吹き飛ばし星の誕生を抑制するという従来の考え方とは正反対の結果だ。

系外惑星の温度や大気を観測、すばるの新装置「カリス」

2017/02/16
すばる望遠鏡の新装置「カリス」の試験観測が行われた。カリスは分光観測によって、系外惑星の表面の状態や温度・大気の様子などを明らかにすることができる。

さらに謎が深まった宇宙リチウム問題

2017/02/15
ビッグバンによる元素合成で起こる反応の一つについて確率が測定され、従来の推定値よりもずっと小さいことが明らかになった。「宇宙リチウム問題」解決策の見直しが必要とされる。

世界初、アルマが暗黒矮小銀河の微弱な光を検出

2017/02/13
暗黒矮小銀河からの微弱な光と考えられるシグナルをアルマ望遠鏡が世界で初めて検出した。謎に包まれた暗黒矮小銀河の正体を解明する手がかりになると期待されている。

球状星団の中心に潜む中間質量ブラックホール

2017/02/09
球状星団「きょしちょう座47」の中心に、太陽2,200個分の質量を持つ中間質量ブラックホールが隠れていることを示す証拠が見つかった。