AstroArts Topics

恒星・銀河

地球に似た系外惑星の内部構造は、やはり地球と似ている

2016/02/09
太陽系外惑星のうち、地球のように岩石を主成分とするものの内部は、一体どのような構造になっているのだろうか。モデル計算によれば、やはり地球に似ているようだ。

銀河風の構造に刻まれた銀河合体とスターバーストの歴史

2016/02/04
すばる望遠鏡による観測で、スターバースト銀河「NGC 6240」から吹き出す大量の電離ガスの詳細構造がとらえられた。電離ガスは差し渡し30万光年に及んでおり、近傍宇宙では最大規模となる銀河風の複雑な構造が明らかになった。

球状星団に含まれる若い星々の材料は星団の外から

2016/02/01
球状星団中に存在する数百万個もの星々は、ほとんどが同時に誕生したもので似た年齢だと考えられているが、異なる年齢層の若い星が多数見られる球状星団もある。その若い星々は、星団の外にあったガスを材料として誕生したものかもしれない。

地球外生命からコンタクトがない理由

2016/01/27
生命の進化を調べた研究で、若い惑星での暴走的な加熱や極度な低温化のため、誕生した初期の生命は多くの場合死に絶えるだろうという説が発表された。他の惑星の生命からコンタクトがないのは、高度に進化する前に絶滅してしまったためだという。

銀河団9000個を解析、銀河団内部構造と周辺のダークマターに深い関係

2016/01/26
約1000万個もの銀河カタログから得られた銀河団のサンプル約9000個を解析することで、銀河団の内部構造と周辺のダークマター分布の間に関係があることが世界で初めて明らかにされた。

自らを引き裂く、最も明るいホットドッグ銀河

2016/01/20
地球から124億光年彼方に、太陽350兆個分もの赤外線を放射する宇宙で最も明るい銀河がある。アルマ望遠鏡の観測で、この銀河全体のガスがかき乱された状態にあることがわかった。エネルギー源は中心の超大質量ブラックホールのようだ。

アルマ望遠鏡が詳細に見せてくれた惑星形成現場

2016/01/20
中央部に驚くほど塵がない領域を持つ遷移円盤4つをアルマ望遠鏡で観測し、精密なガスと塵の分布図が描き出された。今まで検証されていなかった円盤の隙間の成因について、明確な答えが得られるかもしれない。

天の川銀河内で2番目に大質量のブラックホールの兆候

2016/01/20
天の川銀河の中心核「いて座A*」から約200光年離れた位置にある特異分子雲の電波観測で、その空間構造と運動が太陽の10万倍もの質量を持つコンパクトな重力源の存在で説明できることが示された。天の川銀河の中で2番目に大きな質量のブラックホールかもしれない。

大質量星形成領域のメーザー源の運動を検出、円盤状構造の存在を示唆

2016/01/13
東アジアVLBIネットワークの電波望遠鏡による観測で、大質量星形成領域に存在するメタノールメーザー源の内部固有運動が計測された。回転膨張運動を示唆する結果が得られ、原始星円盤の運動を示している可能性がある。

遠方のガス雲に見えたかもしれない第一世代の星の痕跡

2016/01/13
重元素の割合が非常に小さいガス雲が遠方宇宙に見つかった。宇宙で一番最初に誕生した第一世代の星の内部で作られた重元素の痕跡をとらえたものかもしれない。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

初めて可視光線で見えた!ブラックホールの「またたき」

2016/01/07
2015年6月中旬から7月初旬にかけて急激な増光を示したブラックホール連星「はくちょう座V404星」で、従来X線でしか観測できないと思われていたブラックホール近傍からの放射エネルギーの変動が可視光線で初めてとらえられた。口径数十cmの天体望遠鏡でもブラックホールの光の変動が見える可能性があるということだ。

ペルセウス座分子雲中の若い星、2種類の連星系や大きい塵円盤

2016/01/06
ペルセウス座分子雲中の若い星とその周囲の電波観測から明らかになった、連星系の形成過程や、惑星形成の元となる塵の円盤に関する研究成果が発表された。

天の川銀河中心の巨大ガス雲の動きから探るブラックホール周辺

2016/01/06
天の川銀河の中心に位置する超大質量ブラックホール「いて座A*」に接近した巨大ガス雲「G2」の運動に関する分析から、いて座A*周囲の様子が明らかにされた。

ガンマ線で輝く最遠方の超大質量ブラックホール

2015/12/21
75億光年彼方の活動銀河核からの高エネルギーガンマ線放射がとらえられた。これまでに観測された高エネルギーガンマ線天体としては最も遠いもので、宇宙初期から現在までの宇宙進化の情報を導くための「灯台」となることが期待される。

電波の影絵で見る希薄な星間分子ガス

2015/12/10
明るい電波源を背景として希薄な分子ガスを検出するという観測方法に用いられる「分子吸収線系」と呼ばれる観測対象が、アルマ望遠鏡のデータベースから新たに見つかった。天の川銀河の星間ガスの化学組成などを明らかにし性質を解明するうえで大きな成果だ。

115億光年彼方、原始グレートウォール内部に巨大銀河誕生の現場

2015/12/10
アルマ望遠鏡による観測で、115億光年彼方に位置する原始グレートウォールの中心に、爆発的に星形成を行っているモンスター銀河の集団が見つかった。モンスター銀河の形成場所や進化の過程の解明につながると期待される。

天の川銀河中心の超大質量ブラックホール周囲の磁場構造を解明

2015/12/08
天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホール「いて座A*」付近の電波観測から、ブラックホールのすぐ近くに存在する複雑な磁場構造が明らかにされ、時間変動もとらえられた。ブラックホール周辺の活動的な現象に磁場が重要な役割を果たしているとする説の観測的な裏付けで、物理過程の解明につながる大きな成果だ。

太陽とはまったく異なる、小さく冷たい怪物天体

2015/12/02
太陽の10分の1以下の質量しかない暗く冷たい赤色矮星に、驚くほど強力な磁場が見つかった。この星からの放射は太陽の1万倍も強く、近くに惑星があったとしたら、星の強烈なフレア活動によって荷電粒子が絶えず降り注ぐ過酷な世界だという。

主星から1000億km彼方に追放された系外惑星

2015/12/02
みなみじゅうじ座の若い恒星に、1000億kmも離れた系外惑星が見つかった。恒星の近くで誕生した後、何らかの原因で遠くへ弾き飛ばされてしまったようだ。

問題解決の糸口となるか、ろ座銀河団に大量の矮小銀河

2015/11/26
ろ座銀河団で、暗い矮小銀河が驚くほど多数発見された。宇宙論分野の長年の謎であった「ミッシング・サテライト問題」を解決する糸口になるかもしれない観測成果と期待されている。