AstroArts Topics

恒星・銀河

銀河団衝突でも、ダークマター同士はすり抜ける

2015/03/30
銀河団同士が衝突してもダークマター同士はあまりぶつからずそのまま進むということが、多数の衝突銀河団の観測からわかった。ダークマターの正体を知る手がかりとなりそうだ。

銀河中心ブラックホールが大量の物質を吹き飛ばす

2015/03/27
米大学の研究チームが23.5億光年彼方の銀河をX線天文衛星「すざく」などで観測し、銀河中心の巨大質量ブラックホールからの強い放射圧が、銀河スケールでの大量の物質流出を引き起こす原因であることを初めて示した。

初めてとらえた、星の“0歳児”の急加熱

2015/03/24
最初期段階の恒星が急激に高温になるようすが、赤外線のアウトバーストとしてとらえらえた。恒星が取り込む物質が急増したことによるものとみられる。

太陽系の回転速度をVERAが精密に測定

2015/03/23
国立天文台VERAの観測から、銀河の中での太陽系の回転速度が精密に測定された。

超新星残骸に大量のニッケル 究極的核融合プロセスの初証拠

2015/03/18
X線天文衛星「すざく」が、超新星残骸「3C 397」から大量のニッケルを検出した。陽子と電子が合体する「電子捕獲」がIa型超新星爆発で起こることを示す初の観測的証拠だ。

14年ごしの観測で見た、ペルセウス座GKの爆発の広がり

2015/03/17
理化学研究所などの日米研究チームが、1901年に0等の明るさで出現した新星「ペルセウス座GK」の爆発の広がりをX線観測でとらえた。14年前の観測との比較から爆風の速度や爆発のエネルギーがわかり、新星爆発についての理解が進むと期待される。

銀河団同士の衝突現場Abell 2256

2015/03/11
カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)がとらえた、数百個もの銀河が属する銀河団同士の衝突が起こっている領域の画像が公開された。

丸い円盤銀河の出現時期は70億年前?

2015/03/11
京都大学、東京大学、国立天文台の研究者らがハッブル宇宙望遠鏡の撮像データを解析し、丸い円盤銀河の出現時期が宇宙年齢約60億年、現在から約70億年前の時代とみられることを明らかにした。

矮小銀河からガンマ線、ダークマター粒子対消滅の証拠の可能性

2015/03/11
最近発見された天の川銀河の伴銀河の1つである「レチクル座2」から、ガンマ線が初めて検出された。このガンマ線は、長い間理論的に予測されてきたダークマター粒子の対消滅の証拠ではないかと考えられている。

銀河の外れに生まれた2つの星団

2015/03/10
天の川銀河の円盤部から1万6000光年も離れた場所で、新しく生まれた星団が見つかった。星の材料はどのようにしてこれほど遠くまで運ばれたのだろうか。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

金星とプレアデス星団が接近

2015/03/09
4月中旬の夕方から宵のころ、西の空で宵の明星・金星とプレアデス星団が接近している。双眼鏡で眺めてみよう。最接近は4月12日ごろ。

史上2個目、4重連星の中の惑星

2015/03/09
米研究チームにより、系外惑星を持つ3重星とみられていた連星系にさらにもう1つ星が見つかった。惑星を持つ4重連星としては史上2個目の発見で、連星が惑星形成に及す影響を知るうえで手がかりを与えてくれそうだ。

初めて観測、重力レンズによる超新星の多重像

2015/03/06
93億光年彼方で起こった超新星爆発が、重力レンズ効果により4つの像となってハッブル宇宙望遠鏡で観測された。超新星がこのような形で観測されるのは初めて。今後もう1つの像が時間差で出現すると予測されており、数年後の“答え合わせ”も楽しみだ。

若い宇宙の早熟な銀河 131億年前の銀河に塵

2015/03/04
アルマ望遠鏡と超大型望遠鏡VLTの観測により、宇宙誕生から7億年後の銀河に初めて塵が検出された。塵の一部は天の川銀河と同じくらい成熟しており、短期間で銀河が急速に進化した証だという。

「京」で解き明かした、天体衝撃波での電子加速

2015/03/02
超新星残骸やブラックホールからのジェットでは、その衝撃波によって電子が加速され、さまざまな光を放射する。スーパーコンピュータ「京」によるシミュレーション研究で、電子加速の詳細なメカニズムが明らかになった。

太陽の120億倍 初期宇宙に巨大質量ブラックホール

2015/02/27
中国の研究チームによる観測から、誕生から9億年後の宇宙に太陽の120億倍もの重さのブラックホールが見つかった。

巨大ブラックホール周囲にマイルドな環境

2015/02/26
アルマ望遠鏡による観測から、渦巻銀河M77の中心ブラックホールの周囲に有機分子が集中して存在することがわかった。有機分子を壊すようなX線や紫外線の放射が大量の塵とガスでさえぎられている領域があることを示す、重要な成果となる。

7万年前に大接近、オールト雲まで迫った「ショルツ星」

2015/02/20
20光年彼方の暗い星が、7万年前に太陽系からわずか0.8光年の距離にまで接近していたことがわかった。

地球生物の大量絶滅、銀河内のダークマターも影響?

2015/02/19
6600万年前の恐竜絶滅など過去の地球における大変動は、太陽系が3000万年ごとに銀河円盤面を通過することが関連しているかもしれない。米大学の生物学者が、銀河円盤のダークマターが地球に及ぼす影響について検証した。

板垣さん発見の新星でわかった、宇宙のリチウム合成工場

2015/02/19
国立天文台などの研究チームが、アマチュア天文家の板垣公一さんが2013年8月に発見した新星をすばる望遠鏡で観測し、リチウムがこの新星で大量に生成されていることを突き止めた。リチウムを生成・放出している天体が直接的に観測されたのはこれが初めてのことだ。