AstroArts Topics

太陽系

木星の「熱すぎる高層大気」の原因はオーロラだった

2021/08/13
木星の高層大気が異常な高温になっている謎の現象の原因が、高緯度領域で発生するオーロラであることが明らかになった。

水星探査機「ベピコロンボ」、2回目の金星フライバイ

2021/08/12
水星探査機「ベピコロンボ」が8月10日に2回目の金星フライバイを実施し、金星の地表から552kmの距離まで接近した。

太陽系外縁から移動してきた?小惑星帯に非常に赤い天体

2021/08/03
小惑星帯に極めて赤いスペクトルを持つ小惑星が2つ見つかった。両者は太陽系外縁で誕生し、その直後に小惑星帯まで移動してきたと推測されている。

ガニメデの大気に水蒸気が存在する証拠を検出

2021/08/03
ハッブル宇宙望遠鏡の過去20年以上にわたる観測データから、木星の衛星ガニメデの大気に水蒸気が存在する証拠が初めて見つかった。

火星が冷えた時期、しわの年代で推定

2021/08/02
火星表面のリンクルリッジと呼ばれるしわ状地形の年代測定により、全球的な火山活動は約37億年前に停止しており、このころに火星が急激に冷えていったことが判明した。

金星の夜に吹く風、「あかつき」が初めてとらえた

2021/07/28
探査機「あかつき」の赤外線観測をもとに、金星の夜間における雲の動きが初めて明らかになった。昼とは逆に、南北両極側から赤道方向へ大気が流れているようだ。

天体衝突が残す鉱石、わずか1億分の1秒で生成

2021/07/21
一部の隕石で見つかっている鉱物のリングウッダイトは衝突の痕跡である可能性が指摘されていたが、天体衝突と同じ衝撃圧縮を再現してその生成過程を計測する実験が行われた。

明滅オーロラとともに起こるオゾン破壊

2021/07/20
探査衛星「あらせ」などの観測とシミュレーションから、コーラス波動と呼ばれる電磁波が明滅するオーロラを引き起こすとともに、中層大気のオゾンを破壊することがわかった。

木星の明滅するX線オーロラのメカニズム

2021/07/16
木星で見られるX線オーロラおよびその明滅のメカニズムが、地球軌道上のX線天文衛星XMM-ニュートンと木星探査機ジュノーの連携観測で明らかになった。

宇宙空間で電波を生み出す陽子の集団を発見

2021/07/16
ジオスペース探査衛星「あらせ」の観測データから、地球周辺の宇宙空間で陽子が電波を生み出し、その周波数を変動させる様子がとらえられた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

宇宙環境を知る手がかり、突発発光オーロラの形状変化を再現

2021/07/13
オーロラの地上観測結果と数値計算を組み合わせることにより、コーラス波動が引き起こす突発発光オーロラの形状変化とその原因が明らかになった。

水星の大きな核は原始太陽の磁場が作ったのかもしれない

2021/07/12
太陽系の内側にある岩石惑星ほど密度が大きいのは、原始太陽の磁場の働きによるものだという説が提案された。水星表面の最新の観測ともよく合うモデルだという。

アルコールを噴出し謎の熱源を持つウィルタネン彗星

2021/07/06
2018年に地球へ大接近したウィルタネン彗星の観測から、彗星が通常より多くのアルコールを噴出していること、そして太陽以外のメカニズムによって熱が運ばれていることがわかった。

地球の生命が他の惑星で生存できる確率

2021/07/02
他の惑星や衛星で地球の生命が生存できるかを計算するためのフレームワークが開発された。土星の衛星エンケラドスに適用したところ、生命活動は持続できないという結果が得られた。

地球コア形成時に硫黄が果たした役割を解明

2021/07/01
地球内部を模した高温高圧実験から、鉄に取り込まれた硫黄は鉄と水素の反応を阻害することがわかった。誕生直後の地球において、硫黄は水素とともに鉄からなるコアと反応し、他の軽元素の取り込みを促進したかもしれない。

地球の天気予報並みの高解像度で行う金星大気シミュレーション

2021/06/23
地球の天気予報に匹敵するくらい細かく金星の大気を分割して行ったシミュレーションで、未発見の小規模な波が大気中にあり、これがスーパーローテーションとも関係していることが示唆された。

リュウグウ試料の分析第2段階開始、大量の水や有機物を確認

2021/06/18
「はやぶさ2」が持ち帰ったリュウグウ試料の一部が、詳細記載と初期分析のチームに引き渡された。大量の水や有機物を含むことが改めて確認されている。

ESAも金星探査、「エンビジョン」計画を発表

2021/06/14
ヨーロッパ宇宙機関は2030年代前半に打ち上げる探査計画として金星周回機「エンビジョン」を選定した。また2035年から2050年に実施する大規模探査計画のテーマも発表した。

NASA次期太陽系ミッションに2つの金星探査を選定

2021/06/08
NASAの「ディスカバリープログラム」の一環として、次期太陽系ミッションに2つの金星探査計画「ダビンチ+」「ベリタス」が選定された。

リュウグウの偏光度は太陽系小天体のうちで最大

2021/06/07
小惑星リュウグウの地上からの観測から、太陽系小天体としてはこれまでで最大の偏光度が測定された。探査結果やサンプル分析と合わせて、表層の様子を調べる大きな手がかりとなる。