AstroArts Topics

太陽系

1957-8年、太陽活動が観測史上最大級の時期のオーロラ国内観測記録

2021/12/24
太陽活動が観測史上最大級だった1957年と1958年には、国内でもオーロラが見られた。当時の観測記録が再検証され、オーロラの規模が明らかとなった。

地球周辺空間は電波を通じてダイナミックに変動

2021/12/17
様々なエネルギー状態の粒子が層を成している地球周辺の宇宙空間では、電波がエネルギーを運ぶ役割を担っていることが、ジオスペース探査衛星「あらせ」の観測で明らかになった。

宇宙の電磁波が地上に伝わる「通り道」を解明

2021/12/14
地球周辺の宇宙空間で発生して地上へ到達する電磁波の通り道が、地上と宇宙の4拠点からの観測で初めて明らかにされた。

「はやぶさ2」帰還から1年、試料の分析結果は来春公表予定

2021/12/07
「はやぶさ2」の地球帰還から1年を迎え、リュウグウ試料の分析状況や探査機の現状について報告が行われた。試料の一般公開も始まっている。

小惑星を狙い撃つ探査機「ダート」、打ち上げ成功

2021/12/01
NASAの惑星防衛実験探査機「ダート」が日本時間11月24日に打ち上げられた。約10か月後に小惑星に衝突して軌道を変える計画で、将来の地球への天体衝突に備えるための実験検証を初めて実施する。

地球の大気・海水の量は小惑星の大量衝突で決まった

2021/11/15
地球に存在する炭素や水などの割合がC型小惑星と食い違っているという謎を解くモデルが提唱された。小惑星の大量衝突で大気が失われる効果が鍵になっているようだ。

火星大気中のネオンから惑星の深部を探る

2021/11/08
火星の大気中に存在するネオンの量をもとに、火星内部のネオンの存在量を推定する研究が発表され、火星のマントルには地球のマントルを上回る大量のネオンが含まれていることが示された。

探査機ジュノー、木星の大気を立体的にとらえる

2021/11/05
NASAの木星探査機「ジュノー」の最新の成果が論文として発表され、表面に見える大赤斑や縞模様などの裏で起こっている大規模な大気現象が明らかにされた。

木星トロヤ群小惑星探査機「ルーシー」、打ち上げ成功

2021/10/20
10月16日、NASAの小惑星探査機「ルーシー」が打ち上げられた。2027年以降に木星のトロヤ群小惑星を初めて探査する。

水星探査機「ベピコロンボ」、最初の水星フライバイ

2021/10/05
水星探査機「ベピコロンボ」は10月2日に1回目の水星フライバイを実施し、水星表面から199kmの距離を通過した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

下部マントルと同じ組成の鉱物「ブリッジマナイト」を隕石から発見

2021/10/04
2012年にインドに落下したカトール隕石から、地球の下部マントルと同じ化学組成を持つ超高圧鉱物のブリッジマナイトが発見された。

過去の記録からダルトン極小期の太陽活動が明らかに

2021/09/27
19世紀の太陽活動停滞期「ダルトン極小期」の観測記録が新たに調査された。17~18世紀の「マウンダー極小期」とは太陽活動の様子ががかなり異なっていたようだ。

「富岳」、太陽の自転周期を再現することに成功

2021/09/22
スーパーコンピューター「富岳」を使った数値シミュレーションから、太陽の表面で赤道の方が極地方よりも速く自転している現象が初めて再現された。

過去3000年のオーロラ出現地域を計算、文献とも一致

2021/09/13
オーロラが見えやすい地域「オーロラ帯」の変化を過去3000年にわたり再現する計算結果が発表された。広範囲のオーロラと同時に起こりうる電力障害を想定し対策するための基礎となると期待される。

空に浮かぶダイヤモンド、ベンヌとリュウグウの形の成因

2021/09/08
ほぼ同時期に探査機が訪れた2つの小惑星ベンヌとリュウグウは共通してダイヤモンドのような形をしていた。その成因を単純な力学モデルで説明する研究成果が発表された。

炭素質隕石からグラフェンを発見

2021/08/31
炭素質コンドライトからグラフェンが初めて検出された。原始太陽系星雲の中で最初に固体物質ができた時代に合成されたものかもしれない。

鉄が多い岩石惑星の磁場は長持ちしない

2021/08/31
岩石惑星の最新のシミュレーション研究によると、惑星に含まれる鉄の量と、核・マントルに鉄が分配される割合によって、核の大きさや磁場の寿命が大きく変わるようだ。

太陽系のかすかな塵の光をとらえる「はやぶさ2」

2021/08/25
新たな小惑星を目指して飛行中の「はやぶさ2」から黄道光を撮影し、太陽系内の塵の分布を調べようという観測が始まっている。

3つの探査機で同時観測、火星の砂嵐で水が失われる過程

2021/08/19
火星の砂嵐を3つの探査機で同時に観測することで、大気中の水蒸気が砂嵐によって上層へ運ばれ、水素原子と酸素原子に分解されて宇宙空間へ散逸する過程が明らかになった。

隕石の「磁気の記憶」から読み解く、太陽系初期の歴史

2021/08/17
隕石に含まれる微粒子の磁気から母天体の歴史を推定する新たな手法により、太陽系誕生の初期に彗星や木星が作られ、木星が彗星の軌道を大きく変化させた証拠が明らかになった。