AstroArts Topics

太陽系

カイパーベルトは予想外に広い?鍵となる天体を「すばる」で発見

2024/07/02
すばる望遠鏡による観測で、太陽系外縁部で新たなカイパーベルト天体が見つかった。その軌道はカイパーベルトの「端」とされる半径よりも遠くまで達するものだ。

2つの特殊なオーロラの発生要因が明らかに

2024/06/28
2022年12月に発生した北極を覆い尽くす巨大オーロラと、2023年12月に北海道の広範囲で肉眼で見られた異常に明るいオーロラは、それぞれ特殊なものであった。これら特別なオーロラの発生要因が、別々の研究から明らかになった。

嫦娥6号、月の裏側のサンプルを携え地球に帰還

2024/06/26
6月25日、中国の探査機「嫦娥6号」が月の裏側で採取した岩石や砂などのサンプルを地球に持ち帰った。人類が月の裏側のサンプルを手に入れるのは初めてだ。

火星の赤道地方の山頂で霜を検出

2024/06/17
火星にある太陽系最大級の「タルシス火山群」で、朝だけ現れる水の霜が初めて検出された。赤道に近いこの地域で霜が確認されたのは予想外の結果だ。

「オシリス・レックス」の試料を受け入れるJAXA施設が完成

2024/06/12
NASAの探査機「オシリス・レックス」が採取した小惑星ベンヌの試料の一部が、今夏JAXAに提供される。その受け入れ施設が完成し、公開された。

嫦娥6号、月の裏側に着陸成功

2024/06/03
6月2日、中国の月探査計画「嫦娥6号」の着陸機が、月の裏側の「エイトケン盆地」内に着陸した。今後は人類初となる月の裏側のサンプルの採取、およびサンプルの地球帰還を目指す。

初期火星の有機物は一酸化炭素から作られた

2024/05/17
火星ローバーが発見している火星の有機物は、太古の火星大気中で二酸化炭素が分解してできた一酸化炭素が起源であることが、炭素の同位体分析から明らかになった。

日本など各地で低緯度オーロラを観測

2024/05/13
5月8日~11日にかけて大規模な太陽フレアが連続発生し、それに伴う猛烈な磁気嵐の影響で、日米英中などで低緯度オーロラが見られた。ハワイでも164年ぶりにオーロラが発生している。

リュウグウの試料中に、初期太陽系の磁場を記録できる新組織を発見

2024/05/09
小惑星リュウグウの試料から、鉄ナノ粒子が付随する擬似マグネタイトという新組織が見つかった。初期太陽系の磁気を記録することが可能な組織で、太陽系形成の研究に有用なものと期待される。

中国の月探査機「嫦娥6号」、打ち上げ成功

2024/05/07
5月3日、中国の月探査機 「嫦娥6号」が打ち上げられ、史上初となる月の裏側からのサンプルリターンを行う約53日間のミッションがスタートした。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ボイジャー1号が5か月ぶりに不具合から一部復活

2024/04/26
送出データが壊れた状態になっていたボイジャー1号のプログラムを修正する作業が成功し、約5か月ぶりに探査機のテレメトリデータが正常に受信された。

SLIMが3回目の越夜に成功

2024/04/24
4月23日夜、月着陸実証機「SLIM」が3回目の越夜を達成したことが確認された。

衝突シミュレーションで探る氷衛星エウロパの構造

2024/03/29
木星の衛星エウロパに関する天体衝突のシミュレーション研究から、エウロパの氷殻の厚さが少なくとも20kmはあり、硬い層ともろい層の2層構造であれば、見つかっている多重リング盆地の地形をよく説明できることが示された。

SLIMが寒暖差に耐えて2回目の越夜に成功

2024/03/28
月着陸実証機「SLIM」が月の厳しい寒暖差に耐えて、3月27日地上からのコマンドに応答し、2回目の越夜に成功した。温度センサーなどに不調はあるが、主なSLIMの機能は維持されているようだ。

天王星と海王星に新衛星発見

2024/02/29
すばる望遠鏡などの観測から、天王星に1個、海王星に2個の新衛星が発見された。天王星の衛星数は28個、海王星の衛星数は16個となった。

極寒の夜を越えて再び目覚めたSLIM

2024/02/28
2月1日から休眠に入っていた月着陸実証機「SLIM」が、25日に地上から送られたコマンドに応答し、極低温の月面の夜に耐えて通信を再開した。越夜後に航法カメラがとらえた鮮明な画像も公開された。

SLIM、岩石などを観測し休眠

2024/02/05
1月28日に月着陸実証機「SLIM」の太陽光発電が回復し、地上との通信が確立された。復活したSLIMは周囲の岩石やレゴリスを観測し、完了後に再び休眠に入った。

リュウグウに彗星の塵が衝突した痕跡を発見

2024/01/29
小惑星リュウグウの試料から、彗星の塵との衝突でできた溶融物が見つかった。衝突した塵には生命の材料物質となる有機物が含まれていたこともわかった。

タンパク質構成アミノ酸が一部の天体グループだけに豊富に存在する理由

2023/12/25
タンパク質構成アミノ酸を分解する新たな水質化学反応が解明された。一部の天体グループだけでタンパク質構成アミノ酸が多く、小惑星リュウグウの試料などでは非タンパク質構成アミノ酸が豊富である理由を説明しうる成果だ。

惑星分光観測衛星「ひさき」運用を終了

2023/12/20
10年以上にわたり観測を行ってきた日本の惑星分光観測衛星「ひさき」の観測運用が終了した。