AstroArts Topics

太陽系

ロシアの月探査機「ルナ25号」、打ち上げ成功

2023/08/15
ロシアの無人月探査機「ルナ25号」が8月11日に打ち上げられた。同国の月探査機打ち上げは、ソ連時代以来47年ぶりとなる。23日ごろに月の南極付近へ着陸する予定だ。

火星の自転はわずかに加速している

2023/08/14
NASAの火星探査機「インサイト」のデータから、火星の自転がわずかに加速していることが明らかになった。また、火星の核の大きさや形も新たに推定されている。

タイタンの砂は有機物の微粒子からできたのかも

2023/08/03
土星の衛星タイタンを模した実験から、タイタンの大気に含まれる有機物の微粒子が液体メタンの雨の蒸発で集まり、砂のサイズにまで急成長する可能性が示された。

「はやぶさ2」が次に目指す小惑星、イトカワと類似

2023/07/26
「はやぶさ2」が拡張ミッションでフライバイする小惑星 2001 CC21 の大きさや組成が、「はやぶさ」初号機が訪れた小惑星イトカワと似ていることがわかった。

水星探査機「みお」、X線オーロラを起こす電子を観測

2023/07/25
日欧の探査計画「ベピコロンボ」の水星フライバイ中に、JAXAの探査機「みお」が水星磁気圏を観測し、オーロラなどの原因となる電子が地球と良く似た機構で輸送されていることを明かした。

ジャコビニ・チンナー彗星の塵が壊れにくいわけ

2023/07/21
ジャコビニ・チンナー彗星の観測から、この彗星のダストは放出後もほとんど壊れていないことがわかった。豊富な有機分子がダストの形を保つ「のり」の役割を果たすようだ。

リュウグウの炭酸塩に、母天体が独特な環境で進化した形跡

2023/07/19
小惑星リュウグウの試料に含まれる炭酸塩鉱物の分析結果から、リュウグウの母天体では温度や酸素濃度などの変化を伴いながら水と岩石が反応していたことが明らかにされた。

インドの月探査機「チャンドラヤーン3号」、打ち上げ成功

2023/07/18
インド宇宙研究機関の月探査機「チャンドラヤーン3号」が7月14日に打ち上げられ、予定の軌道へ投入された。8月下旬には露、米、中に次ぐ4か国目の無人月面着陸を目指す。

太陽の熱対流が磁場をねじり、フレアを起こす

2023/06/29
太陽の表面に黒点が作られるとき、その下に伸びる磁力線は太陽内部の熱対流によってよじられることがコンピューターシミュレーションで示された。こうして発生した磁場のねじれはフレアの原因となる。

探査機「ベピコロンボ」が3回目の水星フライバイ

2023/06/23
日欧の探査機「ベピコロンボ」が6月20日に3回目の水星フライバイを行い、水星の上空236kmの距離を通過した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

エンケラドスの地下海に大量のリンが存在

2023/06/16
探査機「カッシーニ」のデータと実験から、土星の衛星エンケラドスの地下海に生命の必須元素であるリンが大量に存在する証拠が見つかった。

月のマントルの組成は場所や深さで違う

2023/06/09
月探査機「かぐや」のデータ解析から、月のマントルの組成が場所または深さによって異なることを示す地質学的な証拠が発見された。

太陽活動に伴う宇宙線量の変化にドリフト効果が大きな役割

2023/06/05
太陽系外から地球に飛来する宇宙線は22年周期で変化する。その要因は、太陽周辺の磁場中を進む宇宙線に働く「ドリフト効果」であることが、宇宙線電子望遠鏡「CALET」による観測などからわかった。

土星の新衛星63個を発見、総数146個に

2023/05/29
すばる望遠鏡などの観測により土星の衛星が新たに63個発見され、総数が146個となった。

木星大気の長期変動は「ねじれ振動」に起因する可能性

2023/05/26
最新の探査などの知見を基にした理論計算と、データ科学的解析法を合わせた研究から、木星の大気変動の数年周期性が、惑星深部の磁気的な波動である「ねじれ振動」に起因する可能性が示された。

太陽系最古の隕石にみる木星の形成と移動の証拠

2023/05/24
太陽系最古の火成岩とされるアングライト隕石から、2つの異なる天体起源の酸素同位体が初めて発見され、太陽系形成に重要な役割を担った木星の形成と移動に関する情報が得られた。

地球の運動と160万年前の気候変動の関係

2023/05/19
気候モデルを使った数値計算で、現代とは異なる約160万~120万年前の氷期・間氷期の周期が再現された。この時代の気候変動も惑星などの天文学的影響が大きいことがわかった。

形成直後の地球表層は原始生命に苛酷な環境だった

2023/05/11
地球マントルと同等の試料を超高圧で融解させる実験から、マグマの海で覆われていた形成直後の地球表層は、有機分子の生成率が低い酸化環境で、生命にとって非常に苛酷だったことが示唆された。

太陽フレアが生命の材料を作った可能性

2023/05/10
生まれたばかりの太陽は暗かったが、激しく活動して高エネルギー粒子をばらまいていた。その一部が地球に飛来し、大気に作用して生命の材料となるアミノ酸を生成していた可能性が、実験で示唆された。

日本の歴史資料から読み解く太陽活動の周期性

2023/05/02
日本の文献に残された過去1400年にわたる「赤気(オーロラ)」 の記録からは、太陽活動と地磁気の基本的な変動パターンが読み取れる。同時に、天変地異に対する当時の人々の反応もうかがえる。