AstroArts Topics

ヘッドライン

史上初の快挙、フィラエが彗星表面に着陸

2014/11/13
欧州の彗星探査機「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」が日本時間13日未明、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の地表に到達し、史上初となる彗星着陸を果たした。地表への固定作業に一部不具合があり、運用チームでは確認と対策を検討中だ。

粒子数2400億で天の川銀河の進化をシミュレーション

2014/11/12
約2400億個の粒子を用いた、過去最大規模の天の川銀河進化の数値シミュレーションが行われた。銀河内の星の観測データと直接比較できるシミュレーションデータを得ることができるようになり、天の川銀河の構造や進化過程が明らかになっていくと期待される。

フィラエ分離成功 史上初彗星着陸の報は深夜1時ごろ

2014/11/12
12日17時半ごろ(日本時間)、欧州の探査機「ロゼッタ」が着陸機「フィラエ」をチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の地表に向けて投下した。着陸成功の報が地球へ届くのは13日1時ごろの予定だ。

有志プロジェクトの目で見つけた、1年が不規則な系外惑星

2014/11/11
機械的には検出が難しい、不規則な公転周期の系外惑星を、有志プロジェクトが人間の目で見つけた。他の惑星の性質もわかるなど、この発見は惑星系全体を知る大きな手がかりとなっている。

KISSプロジェクトでふたご座に矮新星を発見

2014/11/11
長野県木曽観測所の超新星探査計画「KISSプロジェクト」により10月27日、ふたご座に矮新星が発見された。

赤外線背景放射の「ゆらぎ」が示す、大量の未知の星

2014/11/10
観測ロケットに搭載されたカメラの赤外線画像から、宇宙背景放射に未知の「ゆらぎ」が見つかった。この模様はこれまでに見つかっている星や銀河などの放射だけでは説明がつかないもので、例えば他の銀河の周囲に大量に存在する暗い星など、未知の赤外線光源が大量に存在することを示している。

ふたご座流星群が極大

2014/11/10
ふたご座流星群が、12月14日から15日にかけての夜に見ごろとなる。夜半前までは月明かりの影響がない好条件で、空の暗いところでは1時間に30個ほどの流れ星が見える可能性がある。

視力2000!アルマが見た惑星誕生の現場

2014/11/07
アルマ望遠鏡の試験観測で、史上最高の解像度で見たおうし座HL星の原始惑星系円盤の姿が映し出された。惑星系が作られつつあるようすが手にとるようにわかる画像は、惑星形成研究の大きな変革を予感させる。

11月5日は今年2度目の十三夜?

2014/11/05
旧暦8月15日は「十五夜=中秋の名月」、9月13日は「十三夜=後の月」としてお月見をする風習があるが、今年はさらにもう1度、今夜11月5日も月を眺めてみてはいかがだろうか。171年ぶりに「うるう9月」が挿入されたことによる「うるう9月13日」の月、いわば「後の十三夜月」である。

天の川銀河中心のブラックホールに近づいた天体、実は巨大星

2014/11/05
昨夏に天の川銀河中心の巨大ブラックホールを接近通過した天体が、引き裂かれることなく生き残ったことがわかった。観測から、この天体は当初予測されたガス雲ではなく、連星が合体してできた巨大星とみられている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

板垣さんが超新星2014dtを発見、98個目

2014/11/04
山形県の板垣公一さんが10月29日、おとめ座の銀河に自身98個目となる超新星2014dtを発見した。

VERAとアルマで迫る、水メーザーバーストの発生メカニズム

2014/11/04
国立天文台の電波干渉計VERAとアルマ望遠鏡の観測から、オリオンKL星雲で発生した水メーザーバーストが他の天体とどのように関連して起こっているかのメカニズムが明らかになった。

星ナビ12月号は「はやぶさ2」と「ほうおう座流星群」

2014/11/02
星空を楽しむための月刊「星ナビ」2014年12月号は、11月5日(水)発売です。いよいよ宇宙へ旅立つ「はやぶさ2」を大特集。特別付録の「はやぶさ」の両面ポスターとあわせて気分を盛り上げてください。58年前に一度だけ観測された幻の「ほうおう座流星群」にも迫ります。

2万5000光年彼方、天王星のような巨大氷惑星

2014/10/30
天王星のような軌道を持つ系外惑星が2万5000光年彼方に発見された。天王星や海王星のような巨大氷惑星候補が太陽系外に見つかったのは初めてのことだ。

連星系で観測された、惑星誕生現場へのガス供給

2014/10/30
連星系「おうし座GG星A」で、連星全体を取り巻く大きな環から、連星の片方の周囲に向かって流れ込むガスが観測された。惑星の工場である原始惑星系円盤が維持されるメカニズムを明らかにし、連星系全般における惑星存在の可能性を広げる成果となっている。

太陽観測衛星「ひので」が遭遇した金環日食

2014/10/29
10月24日、太陽と月と太陽観測衛星「ひので」とが軌道上で一直線上に並び、「ひので」から金環日食が見られた。その際に「ひので」が撮影した、金環日食のX線太陽画像と動画が公開された。

シグナス補給船搭載のアンタレスロケット、打ち上げ失敗

2014/10/29
日本時間29日朝、国際宇宙ステーション(ISS)に物質を運ぶ無人のシグナス補給船運用3号機を搭載したアンタレスロケットが打ち上げからわずか6秒後に爆発を起こし、発射台に墜落炎上した。物資の中には、千葉工業大学が開発に参加した流星観測カメラも含まれていた。

100年に1度、小惑星ベスタの「衝効果」をとらえた

2014/10/28
天体表面が太陽との位置関係により一時的にひじょうに明るく見える「衝効果」現象が、小惑星ベスタで初めて明確にとらえられた。

がか座β星系で彗星を統計調査 “クロイツ群”の存在も

2014/10/27
大型惑星や原始惑星系円盤が観測されてきた「がか座β星」惑星系で、数百個の彗星の統計的な調査が初めて行われた。太陽系でいうクロイツ群のような特徴的な軌道による分類も見出されており、誕生間もない惑星系を知る大きな手がかりとなっている。

タイタン大気中の有機分子の分布に偏り

2014/10/27
アルマ望遠鏡を用いた観測から、土星の衛星タイタンの有機分子の分布に予想外の偏りが見られた。生まれて間もないころの地球と似ていると考えられるタイタンの大気で、短いタイムスケールで分子が作られることを示す成果だ。