AstroArts Topics

恒星・銀河

若い恒星のスーパーフレアに伴う物質の噴出を初検出

2021/12/15
太陽と同程度の質量を持つ若い恒星で、大規模なフレアに伴う物質の放出が初めて検出された。若い太陽系でも地球がこうした物質放出にさらされていたかもしれない。

銀河団の向かい風で、星の光が消えた銀河

2021/12/13
異常に星が少なく、薄く広がった「超淡銀河」の多くは、通常の銀河が銀河団の中を移動するときの「向かい風」でガスをはぎ取られることで進化しているようだ。

液体の水が見つかる可能性のある系外惑星、太陽系の近くに発見

2021/12/10
138光年先という比較的近い距離に系外惑星「TOI-2285 b」が見つかった。大きさと恒星からの日射量は地球よりわずかに大きく、液体の水が存在する可能性がある。

X線偏光観測衛星「IXPE」、打ち上げ成功

2021/12/10
X線の偏光を観測することに特化した初めての天文衛星「IXPE」が打ち上げられた。X線天文学の最後のフロンティアと言われる偏光観測を開拓することが期待される。

超低質量白色矮星へ進化する幻の天体を発見

2021/12/08
単純に考えると宇宙年齢と矛盾した存在である超低質量白色矮星が、予想どおり連星系の中で生まれつつある現場が、初めて観測で突き止められた。

2つの意味で最も近い超大質量ブラックホールのペア

2021/12/06
8900万光年の距離にある銀河NGC 7727の中心核に、1600光年間隔の超大質量ブラックホールペアが見つかった。超大質量ブラックホールのペアとしては観測史上最も地球に近く、互いの距離も最も近接している。

天の川銀河の最果てに、有機物とともに生まれた星を発見

2021/12/03
天の川銀河が作られ始めたときの環境を残していると考えられる最外縁部で、生まれたばかりの星とそれを包む有機分子の雲が、アルマ望遠鏡の観測によって発見された。

ブラックホールから生じる「ねじれた」ガンマ線

2021/12/02
ブラックホールやマグネターなどの強い磁場を持つ天体から放射されるガンマ線が「光渦」と呼ばれる特殊な状態の光であることを理論的に示す結果が得られた。

すばる望遠鏡とAIで奇妙な銀河を複数検出

2021/11/30
すばる望遠鏡が取得した大量の銀河画像に対して機械学習の一つ「異常検知AI」を適用した研究により、珍しい特徴を持つ銀河が複数検出された。

銀河中心ブラックホール周囲のガスの内部構造を観測的に解明

2021/11/29
すばる望遠鏡による分光観測から、活動銀河核を取り囲むドーナツ状のガス構造の内部が動的であり、多様な温度を持つ複数の高密度分子雲によって構成されていることが示された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

塵粒から巨大ガス惑星まで、成長の道筋を解明

2021/11/25
誕生直後の太陽系で、0.1μmサイズの微粒子が集まって直径数万kmの巨大ガス惑星になるまでの過程を統一的に説明できるシミュレーションモデルが初めて開発された。

124億年前の星形成銀河でフッ素を検出

2021/11/19
アルマ望遠鏡によって124億光年の距離にある星形成銀河で初めてフッ素が検出された。フッ素を生み出したのは年老いた超大質量星である可能性が高いという。

移動する惑星が原始惑星系円盤にリングを作る可能性

2021/11/18
多くの原始惑星系円盤に見られるリング状構造は、円盤内で生まれた惑星によって作られると考えられてきたが、さらにその惑星の軌道が内側へと移動することで円盤を刻んでいる可能性が示された。

130億年前の銀河に水分子を発見

2021/11/12
約130億年前の宇宙に存在する銀河SPT0311-58から、一酸化炭素分子と水分子が放つ電波が検出された。宇宙で最初の星や銀河が誕生していた時期における、活発な星形成の証拠だ。

銀河団中の銀河が星の材料を失うメカニズム

2021/11/11
おとめ座銀河団の観測から、銀河が超高温プラズマ内を高速で移動することで星の材料となるガスが引き剥がされ、星形成活動が抑制されることが判明した。

極低温の宇宙空間における有機分子合成を実験室で再現

2021/11/11
摂氏約マイナス263度の暗黒星雲で、複雑な有機分子の材料となるギ酸メチルが氷微粒子の上で生成される過程が、実験装置による再現で解明された。

「富岳」で宇宙ニュートリノの高精度シミュレーションに成功

2021/11/04
スーパーコンピューター「富岳」で初期宇宙のニュートリノの大規模シミュレーションを行った計算が「ゴードン・ベル賞」の最終候補に選出された。

100億年前の宇宙で成長中の銀河団

2021/11/02
宇宙背景放射観測衛星「プランク」が検出した明るいサブミリ波源をすばる望遠鏡などで観測することで、約100億年前の宇宙にある「原始銀河団」が見つかった。

「銀河系外惑星」候補を初めて発見

2021/11/01
子持ち銀河M51の中にあるX線連星で、土星サイズの惑星が引き起こした可能性のある減光が検出された。天の川銀河の外で惑星候補が見つかるのは初めてだ。

すばる望遠鏡、生まれたての系外惑星の姿をとらえる

2021/10/28
すばる望遠鏡が、生まれたての恒星の周りを回る系外惑星の姿を直接撮像した。惑星の質量と位置は従来の惑星形成理論では説明できず、研究に一石を投じそうだ。