AstroArts Topics

恒星・銀河

新種の爆発現象「マイクロノバ」を発見

2022/04/26
白色矮星の表面全体で起こる爆発現象である新星(ノバ)に対して、この爆発が磁場に閉じ込められた狭い領域で起こる小規模な「マイクロノバ」が観測された。

CALET、宇宙線の鉄・ニッケル成分を測定

2022/04/22
国際宇宙ステーションの宇宙線電子望遠鏡「CALET」が、宇宙線に含まれる鉄とニッケルの原子核のエネルギースペクトルを高精度でとらえた。

クエーサーになる直前のブラックホールを初期宇宙でとらえた

2022/04/18
地球から約131億光年という初期宇宙で、クエーサーとして輝く前段階のブラックホールと思われる天体が初めて発見された。

135億光年の彼方、最遠方銀河の候補

2022/04/11
現在の最遠記録を持つ銀河より1億光年遠く、ビッグバンからわずか3億年後にあたる135億光年の距離に位置する銀河かもしれない天体が見つかった。

太陽系と異なるプロセスで形成中の惑星

2022/04/08
200万歳という若さの星に、まさに形成中の惑星が見つかった。「ボトムアップ」で作られた太陽系の惑星と違い、「トップダウン」で生まれたと考えられている。

観測史上最遠、129億光年離れた単独の星からの光を検出

2022/04/07
ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた重力レンズ天体の分析で、129億光年の距離にある恒星からの光が見つかった。単独の星としては、従来の90億光年を大きく上回る最遠観測記録だ。

すばる望遠鏡、暗い低温度星の化学組成を明らかに

2022/04/05
すばる望遠鏡の近赤外線高分散分光器IRDによって、太陽よりも小型で低温のM型矮星13個について、従来観測が困難だった化学組成が明らかになった。

天の川銀河の腕と腕の間にも星の材料

2022/04/04
天の川銀河において、従来あまり観測されてこなかった腕と腕の隙間にも星の材料となるガスが存在することがわかり、腕内と同じ過程で星が形成されている証拠が見つかった。

天の川銀河の厚い円盤は130億年前から形成が始まった

2022/03/30
位置天文衛星「ガイア」の観測により、天の川銀河の厚い円盤が約130億年前から形成され始めたことが示された。これまでの予想より約20億年も早い。

系外惑星が地球のような月を持てる条件

2022/03/29
地球には月という大きな衛星があり、生命にとって重要な役割を担っている。系外惑星の場合、惑星の質量が大きいとそのような衛星を持つことは難しくなるようだ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

JWST、鏡が揃って試験観測の結果は上々

2022/03/25
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の主鏡を構成するミラーセグメント18枚の向きを調整する作業が終わり、期待どおりに光を集められるようになった。

太陽型星では大気の加熱メカニズムは普遍的

2022/03/24
太陽に近い質量の恒星では、表面よりも外側のコロナや彩層が高温になる現象が見られる。恒星の年齢や活動度によらず、この加熱を引き起こすのは表面の磁場を介したエネルギー輸送であることがわかった。

巨大ブラックホールの隣で起こったブラックホール合体

2022/03/22
2019年に観測された風変わりなブラックホール合体現象は、銀河中心ブラックホールを取り巻くガス円盤の中で起こっていたとする研究結果が発表された。

星の誕生が分子雲に影響を与える範囲は狭い

2022/03/16
分子雲の中で新たな星が誕生するときに、周囲の分子ガスが影響を受けるのは10光年以下の狭い範囲に限られることが電波観測から明らかになった。

X線と電波が交互に強まるブラックホールの「心電図」

2022/03/14
マイクロクエーサーとして知られるブラックホールが、高エネルギーのX線を出す段階とジェットを放出する段階とを交互に繰り返していることが明らかになった。

原始惑星系円盤でジメチルエーテルを初検出

2022/03/11
これまでに原始惑星系円盤で確認された中では最大の分子であるジメチルエーテルが、若い星で初めて見つかった。

「一番近いブラックホール」の存在、否定される

2022/03/09
ブラックホールを含む3連星と考えられ「私たちから最も近いブラックホール」が存在するとされていた恒星系に、ブラックホールはないことが観測で確認された。

ガスが集まって大質量星になるまでの過程

2022/03/08
大質量星形成領域W49Aの電波観測により、ガスの塊同士が衝突することで恒星への収縮が始まることがわかった。また、大質量星を取り巻く円盤の回転速度や質量の分布が詳細にとらえられた。

中性子星合体が残したX線、爆発の衝撃波かブラックホールの誕生か

2022/03/07
連星中性子星の合体に伴う重力波検出「GW170817」では、数日後にX線源が観測された。広がる中性子星合体の破片から発生した衝撃波で加熱された物質からの放射「キロノバ残光」か、合体後にできたブラックホールへ落ちる物質からX線が放射されているためかもしれない。

129億年前の銀河から窒素と酸素を検出

2022/03/04
アルマ望遠鏡が、129億年前の銀河から窒素と酸素の存在を示す電波をとらえた。宇宙誕生から9億年の時点で、星の誕生と死のサイクルが繰り返されて重元素が作られていたようだ。