AstroArts Topics

暗黒物質

ダークマターの小さな「むら」をアルマ望遠鏡で初検出

2023/09/08
クエーサーの重力レンズ像をアルマ望遠鏡で精密に観測した結果、ダークマターの密度分布に銀河よりも小さなスケールの「むら」が存在する証拠が初めて見つかった。

宇宙望遠鏡「ユークリッド」、打ち上げ成功

2023/07/03
広域にわたる宇宙の立体地図を作ることで、暗黒エネルギーや暗黒物質などの謎に迫る宇宙望遠鏡「ユークリッド」が、7月2日に打ち上げられた。

宇宙背景放射からダークマター分布を調査、「宇宙論の危機」回避なるか

2023/05/09
近年、遠方銀河の観測から求めたダークマターの分布が、標準的な宇宙論と矛盾することが指摘されていた。今回、遠方銀河ではなく宇宙背景放射の観測から分布を調べたところ、矛盾しない結果が得られたことが発表された。

宇宙論の検証には、銀河の位置だけでなく向きも重要

2023/04/18
従来の宇宙論の検証では、銀河を点と見なして位置情報だけを調べていた。一方、初めて銀河の向きも系統的に調べた研究で、一般相対性理論にもとづく標準宇宙モデルと矛盾しない結果が得られた。

小規模な装置でダークマター検出を目指す新手法

2023/03/10
ダークマターの正体として候補に挙がる粒子「ダークフォトン」を検出する極低温のミリ波受信機が開発され、小規模な実験装置ながら世界に先駆けた探索方法が確立された。

ガンマ線観測でダークマター粒子の性質をしぼり込む新成果

2023/02/13
天の川銀河中心部から来るガンマ線を検出する大気チェレンコフ望遠鏡の長期観測によって、暗黒物質の性質に新たな制限を与える結果が得られた。

「迷子星」の光から銀河団の歴史をさぐる

2023/01/13
ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、銀河団の中に散らばっている孤立した星々が数十億年前からすでに存在していたことが示された。

115億年前の初期宇宙で形成中の原始銀河団

2022/10/27
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測により、115億光年彼方のクエーサーのすぐ近くに少なくとも3つの銀河が存在することがわかった。形成中の原始銀河団の中心部とみられる。

ダークマターの地図をAIで掘り起こす

2021/07/09
スーパーコンピューターが作った仮想宇宙データでAIを訓練し、現実の観測データからダークマターの分布を調べる際に入り込むノイズを除去する手法が考案された。

ガスに隠れた遠方銀河

2021/05/14
遠方宇宙の研究に使われるライマンアルファ銀河の一部は銀河間ガスに隠れており、宇宙の大規模構造を正しくなぞるのに使えないことがわかった。

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宇宙背景放射に暗黒物質・エネルギーの「指紋」の可能性

2020/12/01
暗黒物質や暗黒エネルギーの正体を解明する手がかりとなる「パリティ対称性の破れ」の兆候が、宇宙マイクロ波背景放射の分析から得られた。

原始惑星系円盤の偏光観測からダークマターの正体に迫る

2019/06/06
原始惑星系円盤の偏光パターンの調査から、ダークマターの候補の一つである「アクシオン」と呼ばれる素粒子の性質に強い制限を付ける成果が得られた。

ダークマターの正体はブラックホールではなさそう

2018/10/09
遠方の超新星のデータを分析した結果、ダークマターの正体がブラックホールだったとしてもその割合はせいぜい40%程度にしかならず、ダークマターの大部分がブラックホールからなる可能性は低いことがわかった。

ダークマターのないシースルー銀河

2018/04/03
ダークマターをほとんどまったく含まない銀河が6500万光年彼方に見つかった。銀河形成の標準的な理論に見直しを迫る発見で、ダークマターの正体についても新たな手がかりをもたらすかもしれない。

ダークマターの動きを教える天の川銀河最古の星々

2018/01/31
天の川銀河のダークマターの速度分布が古い恒星の速度分布とよく一致していることが大規模数値シミュレーションのデータから明らかになった。ダークマターの直接検出を目指している観測実験にも役立つ結果だ。

ダークマターの大海原に浮かぶ巨大原始銀河

2017/12/13
アルマ望遠鏡による観測で、宇宙誕生から10億年も経たない時代に2つの巨大な銀河が見つかった。初期宇宙で銀河の構成要素となる小さな星の集団が予想以上に短い時間で合体し、銀河の進化が進んでいたことを示す観測結果である。

矮小楕円銀河の星の動きから暗黒物質に迫る

2017/12/01
ハッブル宇宙望遠鏡と位置天文衛星「ガイア」の観測データから、天の川銀河の伴銀河の一つ「ちょうこくしつ座矮小銀河」内の星の動きが高精度で計測され、暗黒物質の分布や銀河の運動などが明らかになった。

宇宙からの直接観測で3テラ電子ボルトまでの高精度電子識別に初成功

2017/11/07
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームに搭載された高エネルギー電子・ガンマ線観測装置「CALET」で、これまで測定が困難だったテラ電子ボルト領域において、3テラ電子ボルトまでの高精度エネルギースペクトルの測定に成功した。

最も詳細なダークマターの分布図

2017/08/10
2600万個の銀河の観測から、宇宙マイクロ波背景放射の観測に匹敵する精密さでダークマターの分布図が作られ、宇宙のほとんどはダークマターとダークエネルギーで構成されているとする説を支持する結果が得られた。

ダークマターの影響が小さかった、100億年前の銀河

2017/03/17
銀河形成がピークを迎えていた約100億年前の宇宙においては、大質量の星形成銀河では普通の物質が支配的だったことが示唆された。ダークマターの影響がかなり大きいと考えられている現在の宇宙の銀河とは異なる結果である。