AstroArts Topics

ヘッドライン

誕生直後のブラックホールから届いた過去最高エネルギーのガンマ線放射

2019/11/27
45億光年彼方で発生したガンマ線バーストがチェレンコフ望遠鏡「MAGIC」などによって観測され、1テラ電子ボルトの超高エネルギーガンマ線がとらえられた。ガンマ線バーストから検出されたエネルギーとしては過去最大となるもので、大質量星の崩壊後に誕生したブラックホールのジェットに由来するとみられている。

ガンマ線バーストの残光から超高エネルギーガンマ線を検出

2019/11/27
ガンマ線バーストの残光から、可視光線のエネルギーの数千億倍に対応する超高エネルギーガンマ線が検出された。爆発後10時間以上経過した後も、超高エネルギー粒子が生成され続けていることを示す成果となる。

ジャコビニ・チンナー彗星に含まれる複雑な有機物の証拠を発見

2019/11/26
すばる望遠鏡の観測によって、10月りゅう座流星群の母天体としても知られるジャコビニ・チンナー彗星に大量の有機物が含まれていることが明らかになった。この彗星が、周惑星円盤のような特殊な環境で形成された可能性を示唆する結果となる。

天の川銀河最大級の星のゆりかごで見つかった多数の分子雲コア

2019/11/26
はくちょう座の方向に広がる巨大分子雲複合体で、星のたまごとなる分子雲コアが174個検出された。これらの分子雲コアは今後、大質量星や星団に進化すると予想される。

【特集】部分日食(2019年12月26日)

2019/11/26
年の瀬の12月26日、昼2時過ぎごろから夕方16時半ごろにかけて、日本全国で部分日食が見られます。太陽の高度が低く、東日本では欠けた状態で太陽が沈みます。時刻と高度、観察や撮影の場所を事前にチェックしておくことがポイントです。

金星探査機「あかつき」、軌道投入から間もなく4周年

2019/11/25
金星探査機「あかつき」は、12月7日に軌道周回開始から4周年を迎える。11月19日に開催された説明会で、今後の運用の見通しや紫外線観測で得られた10年規模の変化などが発表された。

15年周期の食変光星ペルセウス座γ星が減光期間中

2019/11/25
14.6年周期の食変光星ペルセウス座γ星がちょうど減光期間中だ。目に見えてはっきりわかるほど暗いわけではないが、貴重な機会なので注目したい。

2019年12月の星空ガイド

2019/11/25
主な現象/金星(夕方~宵)、火星(明け方)、土星(夕方)/11日ごろ:夕空で金星と土星が大接近/14~15日:ふたご座流星群/23日:細い月と火星が接近/26日昼過ぎ~夕方:部分日食/29日:細い月と金星が接近

2019年11月28日 水星が西方最大離角

2019/11/25
11月28日、明け方の東南東の低空に見えている水星が太陽から最も離れて西方最大離角となる。

天体写真ギャラリー:金星と木星の接近、プレアデス星団など87枚

2019/11/25
金星と木星の接近、彗星、プレアデス星団、散光星雲など。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

宇宙の渦構造によって成長する赤ちゃん星

2019/11/22
1300光年彼方の赤ちゃん星を取り巻くガスと塵の円盤に、2つの渦巻き腕の構造が見つかった。アルマ望遠鏡の高解像度観測によるこの発見は、赤ちゃん星の成長過程を理解するうえで重要な成果となる。

2019年11月29日 細い月と金星が並ぶ

2019/11/22
11月29日の夕方から宵、南西の低空で細い月と金星が並んで見える。

隕石から核酸の材料となる糖を初めて検出

2019/11/21
核酸を構成するリボースなどの糖分子が隕石から初めて検出された。非生物学的に作られた糖分子が地球外からもたらされ、原始の地球で生命誕生の材料に使われた可能性を示す重要な成果である。

プラネで「ぐっすり」全国46施設で「熟睡プラ寝たリウム」

2019/11/21
眠くなっても大丈夫、むしろ「解説員が全力で寝かせにかかる」プラネタリウム、その名も「熟睡プラ寝たリウム」が今年も全国各地で実施される。

観測成功!小惑星アルタエアによる恒星食

2019/11/21
14日深夜に起こった小惑星アルタエアによるおうし座γ星の食では、多数の観測成果が得られた。対象星が3.8等と極めて明るく、今後の解析でも新たな成果が期待される。

2019年11月28日 細い月と木星が接近、金星も並ぶ

2019/11/21
11月28日の夕方、南西の低空で細い月と木星が接近する。金星も近くに並んでいる。

天体写真ギャラリー:オーロラ、銀河など61枚

2019/11/21
オーロラ、彗星、銀河など。

こだわり天文書評『太陽ってどんな星?』『月はすごい』など9冊

連載・読み物
2019/11/20
金井三男さんによる『月はすごい』『宮沢賢治の地学実習』など4冊のレビューと、星ナビ2019年11月号「ほんナビ」の『太陽ってどんな星?』『太陽活動と気候変動』など5冊のレビューを公開。

2019年11月下旬 金星と木星が大接近

2019/11/20
11月下旬ごろ、夕方の南西の低空で金星と木星が大接近して見える。最接近は11月24日ごろ。

大質量星の形成現場、大マゼラン雲の「2羽の孔雀」

2019/11/19
大マゼラン雲の中に存在する、2羽の孔雀のように見える分子雲の様子がアルマ望遠鏡によって詳細に描き出された。この観測とコンピューターシミュレーションから、広がった分子雲の要の部分で複数の大質量星の誕生が引き起こされたことが示された。