AstroArts Topics

銀河団

銀河団のメンバー銀河を用いた宇宙物質量の新測定法

2023/09/22
銀河団を構成するメンバー銀河を用いて、銀河団の質量と銀河団の数の関係が高精度に推定された。宇宙に存在する物質とエネルギーの総量のうち物質が31%を占め、残りは暗黒エネルギーとなる。

銀河団の衝突で解放される莫大なエネルギー

2023/06/21
衝突を始めたばかりの銀河団をX線と電波で観測した結果、巨大な衝撃波で莫大なエネルギーが解放され、そのエネルギーが粒子の加速や磁場の増幅に使われている様子がとらえられた。

「迷子星」の光から銀河団の歴史をさぐる

2023/01/13
ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、銀河団の中に散らばっている孤立した星々が数十億年前からすでに存在していたことが示された。

巨大な「宇宙の網」が発するX線

2023/01/12
銀河団を網のように結ぶフィラメント構造に含まれる高温プラズマからの熱放射が、X線サーベイ観測の分析で検出された。宇宙の奥深くに隠された物質を探す手がかりになるかもしれない。

成長をやめた銀河、銀河団内に偏って分布

2023/01/05
70億年前から現在までの銀河団を調べた結果、星形成が止まった銀河は特定方向にわずかながら多く分布していて、その方向は銀河団の中心銀河の向きとそろっていることが明らかになった。

銀河団の向かい風で、星の光が消えた銀河

2021/12/13
異常に星が少なく、薄く広がった「超淡銀河」の多くは、通常の銀河が銀河団の中を移動するときの「向かい風」でガスをはぎ取られることで進化しているようだ。

100億年前の宇宙で成長中の銀河団

2021/11/02
宇宙背景放射観測衛星「プランク」が検出した明るいサブミリ波源をすばる望遠鏡などで観測することで、約100億年前の宇宙にある「原始銀河団」が見つかった。

風上に伸びるジェットが示す、銀河団の磁場構造

2021/05/12
銀河中心のブラックホールから伸びるジェットが、銀河団を包む磁場にぶつかることで2方向に伸びている様子が電波でとらえられた。

銀河団の衝突で4億度に加熱された超高温ガス

2020/11/19
銀河団同士の衝突によって銀河団ガスが4億度もの超高温に加熱されている様子が、すばる望遠鏡などの観測から明らかにされた。

理論予測より桁違いに多かった銀河団内の重力レンズ

2020/09/16
銀河団内の個々の銀河で生じる小さな重力レンズ現象が予測よりずっと多いことがわかった。標準的なダークマターの理論にはまだ足りない要素があるのかもしれない。

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年老いて冷えた銀河団の中心に存在する若いジェット

2020/09/07
年老いて冷えた「ほうおう座銀河団」の高解像度観測から、中心にある巨大な銀河に誕生から数百万年という若いジェットが見つかった。

宇宙論の大前提がゆらぐ?宇宙膨張が方向によって異なる可能性

2020/04/15
宇宙は全ての方向に等しい速度で膨張していると考えられてきたが、800個以上の銀河団のX線観測データを用いた研究で、膨張速度に想定以上のばらつきが検出された。宇宙論に関わる重要な前提である「等方性」が成り立たない可能性を示唆する結果である。

太陽の400億倍、最重量記録のブラックホール

2019/12/09
巨大銀河「Holm 15A」の中心ブラックホールが太陽の400億倍の質量を持ち、これまでに質量が直接測定されたブラックホールとしては最も重いことがわかった。

理論予測より少なかった、64億光年彼方の銀河団の冷えたガス

2019/09/04
惑星分光観測衛星「ひさき」による約64億光年彼方の銀河団の観測から、中程度の温度のガスが理論予測よりも少ないことが明らかになった。銀河団中心部のガスが数千万度以上の高温をどのように維持しているのかを知る手がかりとなる。

初めてとらえられた銀河団衝突の瞬間

2019/07/16
X線天文衛星「すざく」や電波望遠鏡などを用いた観測で、銀河団同士が衝突するときに発生する衝撃波が初めて観測された。銀河団の形成と進化の過程を理解するうえで重要な成果となる。

新理論、ダークマターは軽くて散乱する

2019/03/05
ダークマター粒子は特定の速度のときだけ互いに散乱するという新たな理論が提唱された。ダークマターにこのような性質があれば、矮小銀河と銀河団のダークマター分布が異なるという問題を解決できるという。

銀河団に落ち込む銀河の星形成が止まる理由

2018/10/25
銀河団に落ち込む銀河では星形成が急に止まることが知られており、その原因として複数のプロセスが考えられている。様々な年代の銀河の観測によると、最大の要因は、銀河団の高温ガスにより銀河内の星の材料が引きはがされることのようだ。

初期宇宙の巨大な原始超銀河団「ハイペリオン」

2018/10/24
誕生から約20億年後の宇宙に、太陽の1000兆倍以上もの質量をもつ原始超銀河団が発見された。「ハイペリオン」と名付けられたこの超銀河団は、初期宇宙の構造としては、これまでに知られている中で最大のものだ。

宇宙最初期の銀河に迫る新ミッション「バッファロー」

2018/09/19
ハッブル宇宙望遠鏡で銀河団を観測して初期宇宙の銀河の進化などに迫る、新しいミッション「バッファロー」が始まり、対象の一つである銀河団Abell 370の画像が公開された。

明るいクエーサーに隠されていた銀河団

2018/08/22
24億光年彼方に、数百個の銀河から構成される銀河団が発見された。中心に存在するクエーサーが明るすぎるために、これまで存在が見逃されてきたものだ。