AstroArts Topics

ヘッドライン

宇宙の第一世代の恒星が残した痕跡、発見か

2022/10/05
131億光年の彼方に位置するクエーサーの元素を調べたところ、太陽の300倍近い質量を持つ宇宙第一世代の星が超新星爆発で作り出したと推定されるような特徴が見られた。

大小マゼラン雲を包み、星の材料を守るシールドを発見

2022/10/04
天の川銀河の衛星銀河である大小マゼラン雲の周りに、銀河コロナと呼ばれる高温ガスが見つかった。この構造が星の材料の流出を防ぐおかげで、大小マゼラン雲では今も星形成が続いているようだ。

観測と合うだけでは不十分、活動銀河核のモデル

2022/10/03
NGC 5548の活動銀河核が発するX線の変化は、従来は複雑なモデルで説明されていたが、パラメーターの間に不自然な相関があった。これを解消するシンプルなモデルが提唱されている。

変光星いて座RYが急激に減光中

2022/10/03
かんむり座R型変光星のなかでも明るく観測しやすい星である、いて座RYが9月中旬ごろから急速な減光を始めている。

天の川銀河中心で光速の30%で回るガス塊

2022/09/30
天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」の周りを光速の30%という猛スピードで回るガスの塊があり、それがX線などで観測されるフレアの発生源となっていることがわかった。

星ナビ11月号は「皆既月食×天王星食」と「天文系VTuber大集合」

2022/09/30
星空を楽しむための月刊「星ナビ」2022年11月号は10月5日(水)発売です。今年一番の天文現象「皆既月食×天王星食」の観測・撮影ポイントを大特集。星空や宇宙の魅力を伝える「天文系VTuber」の活動も紹介します。

2022年10月上旬 パラスとシリウスが大接近

2022/09/30
10月上旬から中旬ごろ、未明から明け方に小惑星パラスとシリウスが大接近する。最接近は10月10日ごろ。

2022年10月9日 10月りゅう座流星群が極大

2022/09/30
10月9日、10月りゅう座流星群の活動が極大となる。活動は小規模で月明かりもあるため、数は少ない。

2022年10月9日 水星が西方最大離角

2022/09/30
10月9日、明け方の東の低空に見えている水星が太陽から最も離れて西方最大離角となる。

2022年10月8日 月と木星が接近

2022/09/30
10月8日の宵から9日の未明、月と木星が接近する。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

JWST、海王星の環や衛星を撮影

2022/09/29
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した海王星の画像が公開された。細い環や小さい衛星がはっきりととらえられている。火星の画像も公開されている。

2022年10月6日 衛星トリトンによる12等星の食

2022/09/29
10月6日の深夜、海王星の衛星トリトンがみずがめ座の12等星を隠す恒星食が起こる。観測は高難度だが、トリトンの大気に関する情報などが得られるかもしれない貴重な機会だ。

火星探査機の最新成果:堆積岩から有機物、天体衝突による地震検出

2022/09/28
火星探査車「パーサビアランス」が、数十億年前の湖底で作られた堆積岩から有機化合物を検出した。また、火星探査機「インサイト」が小天体の衝突による地震波を記録していたことが発表された。

地球防衛の実験機ダート、小惑星への衝突に成功

2022/09/27
惑星防衛実験探査機「ダート」が、天体の軌道を変化させる目的で小惑星ディモルフォスに衝突した。衝突結果は分析中で、将来地球に向かってくる天体を逸らす技術の確立に使われる。

リュウグウ粒子から炭酸・塩が溶け込んだ水を発見

2022/09/27
小惑星リュウグウの試料から、顕微鏡で観察できる量の液体の水が初めて見つかった。リュウグウの母天体が原始太陽から遠い場所で生まれたことを示す物的証拠だ。

最大で24桁暗くなる、銀河中心ブラックホール周囲の塵による減光

2022/09/26
活動銀河核の明るさ変動を近赤外線で観測したデータから、銀河中心の超大質量ブラックホールを取り巻く塵が、どれだけブラックホール近傍からの光を遮っているかが見積もられた。

ビザンツ帝国の日食記録から地球の自転速度変化をたどる

2022/09/22
ビザンツ帝国で観測された皆既日食の記録を精査することで、これまで手がかりが少なかった4~7世紀における地球の自転速度の変動が、従来より正確に復元された。

2022年10月 シリウスの伴星Bが最遠

2022/09/22
約50年周期でシリウスを公転する伴星Bが、今月シリウスから最も離れる。観察や撮影に挑戦してみよう。

2022年10月の星空ガイド

2022/09/22
主な現象/火星(深夜~明け方)、木星(夕方~未明)、土星(夕方~未明)/シリウスの伴星が最遠/8~9日:月と木星が接近/9日:水星が西方最大離角/22日:オリオン座流星群が極大

CALET、宇宙線陽子スペクトルの高精度観測で軟化を検出

2022/09/21
宇宙線のエネルギースペクトルには理論からずれる「スペクトル硬化」がこれまで観測されているが、国際宇宙ステーションの宇宙線電子望遠鏡「CALET」がそれとは逆にずれる「軟化」を検出した。