AstroArts Topics

超大質量ブラックホール

天の川銀河中心の大質量ブラックホールの観測データを再解析

2024/11/01
天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」の観測データについて、2022年に報告されたリング状の姿は真の像ではないと指摘する解析結果が発表された。

宇宙の夜明けに踊るモンスターブラックホールの祖先

2024/09/06
128億光年彼方のクエーサーのペアが、初期宇宙で最も明るい種類の天体「高光度クエーサー」の祖先であることがわかった。初期宇宙における天体の進化に関する重要な手がかりとなる成果だ。

「宇宙の夜明け」時代に見つかった双子の巨大ブラックホール

2024/06/24
すばる望遠鏡の画像から、129億年前の超遠方宇宙で合体しつつある巨大ブラックホールが見つかった。これほど古い宇宙で合体中の巨大ブラックホールが確認されたのは初だ。

天の川銀河中心のブラックホールの縁に渦巻く磁場構造を発見

2024/04/03
天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」の縁に渦巻く強い磁場構造が見つかった。M87銀河の中心ブラックホールにも同様の構造が存在しており、全てのブラックホールに強い磁場が共通して見られる可能性を示唆する成果だ。

初期宇宙の巨大ブラックホールは成長が止まりがち

2024/03/15
約122億年以上前の銀河のX線画像から、この時代の銀河と中心ブラックホールの成長率が求められた。銀河に比べて中心ブラックホールはほぼ成長しない状態だったようだ。

最も重い巨大ブラックホール連星を発見

2024/03/08
楕円銀河の中心にある巨大ブラックホール連星の質量が、周囲の恒星の運動から求められた。質量がわかった巨大ブラックホール連星としては最も重いものだ。

超大質量ブラックホールの周りに隠れていたプラズマガスの2つのリング

2024/03/05
観測史上最大規模の明るさ変動を示した活動銀河核の研究から、超大質量ブラックホール周辺のプラズマガスが2つのリング状に分布し、それぞれの性質が異なることが明らかになった。

初撮影から1年後のM87ブラックホールの姿

2024/01/24
2017年に初めて撮影された楕円銀河M87の超大質量ブラックホールが2018年に再び撮影された。リング構造の最も明るい部分の位置が約30度異なっており、ブラックホール周辺の物質が乱流状に振る舞っていることがうかがえる。

初期宇宙にも存在したクエーサー直前段階の天体「ブルドッグ」

2023/12/22
すばる望遠鏡の観測から、クエーサーの直前段階で塵を吹き飛ばしている天体「ブルドッグ」が見つかった。さらにJWSTの観測で初期宇宙に見つかった極めて赤い天体もブルドッグらしいことがわかった。

天の川銀河中心の100億歳の星は別の銀河からやってきたか

2023/12/08
天の川銀河の中心にある恒星をすばる望遠鏡で観測したところ、この星の年齢が100億歳以上で、別の矮小銀河で誕生したものらしいことが明らかになった。

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銀河中心のガスは巨大ブラックホールにほぼ飲み込まれない

2023/11/09
アルマ望遠鏡で、銀河中心の巨大ブラックホールに落ち込むガス流が初めて詳しくとらえられた。ガスの大半は実はブラックホールの周囲で噴水のように循環しているという。

ジェットの周期的歳差運動が裏付けた、銀河中心ブラックホールの自転

2023/10/02
おとめ座の銀河M87の中心から噴き出すジェットを約20年にわたり観測したところ、その噴出方向が周期的に変化していることが明らかになった。銀河中心の超大質量ブラックホールの自転に起因するものとみられる。

銀河中心ブラックホールのジェットが抑制する星形成

2023/09/25
アルマ望遠鏡がくじら座の銀河M77の中心領域を観測し、分子ガスのアウトフローを発見した。超大質量ブラックホールから噴き出すジェットに起因するものとみられ、銀河中心で新たな星の誕生が抑制されている可能性を示唆している。

クエーサーが生まれるダークマターハローの質量はほぼ同じ

2023/09/19
130億年前の宇宙でクエーサーを取り巻くダークマターハローの質量が初めて測定された。クエーサーを持つダークマターハローの質量は時代によらずほぼ一定のようだ。

巨大ブラックホールに繰り返し削られる星

2023/09/15
巨大ブラックホールの周りを回る恒星が、約25日ごとに物質をはぎ取られて強いX線を放射する現象が見つかった。1回の接近で奪われる質量は地球3個分に達する。

電波銀河の巨大ブラックホールに落ち込む水分子

2023/08/09
日韓の電波望遠鏡によって、電波銀河NGC 4261の中心部にあるガス円盤から中心ブラックホールに水分子ガスが落ち込む様子が初めてとらえられた。

成長中の巨大ブラックホール周辺を電波で観測

2023/07/24
活動銀河の一種「セイファート銀河」の電波観測から、成長途中の巨大ブラックホールの周りにあるガスが電波に影響を与える様子が初めて観測された。

129億年前の初期宇宙でクエーサーの親銀河を検出

2023/07/04
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、ビッグバンからわずか10億年未満の初期宇宙でクエーサーの親銀河の光を検出した。観測結果によると、銀河と中心ブラックホールの関係は近傍宇宙と初期宇宙で大きく変わらないようだ。

超大質量ブラックホールの降着円盤とジェットの同時撮影に成功

2023/05/01
ブラックホールの影がとらえられたことで知られる銀河M87の中心核で、新たにこのブラックホールを取り巻く降着円盤、および噴出するジェットの根元が撮影された。

観測史上最遠の二重クエーサー、実在を確認

2023/04/12
ふたご座の方向約108億光年先に位置する「SDSS J0749+2255」は、合体した銀河の中で2つの超大質量ブラックホールが近接した「二重クエーサー」であることが確認された。