編集後記


本誌各号の編集後記を掲載。

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■2001年12月

 おかげさまで本号をもって創刊1周年を迎えることとなりました、これもひとえに読者の皆さまの熱い御支援のおかげと、心より感謝いたします。また、各企画を支えて下さったメーカー、販売店各社の皆さまや、研究者の皆さま、そしてすばらしい原稿を御執筆いただいた著者の皆さまにも心からの御礼いたします。
 スカイウオッチャー誌休刊が決まり、社内で何度も議論を重ねたときに…「この時期に新雑誌を創刊するのは無謀ではないか」という経営者としての私と、「読者のためにもこのまま終わらせてはいけない」という編集者としての私が、幾度となく互いの主張を繰り返していたのも事実だ。
 結局、「星を見る楽しさを知ってもらい…そのナビゲータとなる雑誌を作ろう」ということで「星ナビ」という誌名が決まり、創刊号に向けてプロジェクトがスタートしたのだ。こうした結論に行き着いた最大の要因は、編集者をはじめとするスタッフ全員が「星を見ることが何よりも大好きだ」という一点に尽きると思う。自分達が楽しいと思うことを誌面に展開し皆さんに少しでも伝えられたら…。
 先日、関西の7校の大学天文部の連絡組織である「KSネット会」の会合にゲストとして参加させて頂いた。しし座流星群について講演してほしいという依頼だったが、私は研究者ではないので、本誌11月号の特集をネタに、紹介させてもらった(行きの新幹線でG4を使って講演用のHTMLを書いていたら新神戸までの3時間はあっという間だった)。
 質議応答の後、50人程の現役大学生の皆さんと座談会をさせてもらったが…実に楽しかった。この1年間、メーカー担当者や研究者と会って話をする機会は多かったが、こんなにたくさんの学生たちと話をする機会はなかったので、新鮮な気分を味あわせてもらった。本誌に対する要望や意見も参考になったし、彼等が今どんな活動をし(その多くは私自身が大学生の頃にしてきたことと大きくは変わっていないのだが)、どんな悩みを持っているのかを知ることもできた。何よりも彼らのパワーは私に力を与えてくれたようだ。
 2年目に突入した「星ナビ」。最初のイベントは間近に迫ったしし座流星群だ。これをきっかけに多くの人が星空に興味を持ってくれることを期待したい。そして、そのナビゲータとなれるよう、一層の精力をかけていくつもりである。本誌に対するご意見やご要望をぜひお寄せ頂きたい。
編集長 大熊正美

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