本誌各号の編集後記を掲載。
|
|
▼2005年 ▼2004年 ▼2003年 ▼2002年 ▼2001年 ▼2000年 |
■2003年1月■しし座流星群を米パロマ山の麓で見てきた。アメリカで日本製天体望遠鏡などを販売するヒューテックの社長のご厚意で、彼が所属する地元の天文同好会の観測所で観測することができたのだが、この観測所が立派なのだ。敷地の広さは東京ドームくらい(あくまでも目分量)。まわりは西部劇にでてきそうな荒野だ。その敷地内に会員がそれぞれ畳三畳ほどの個人専用スペースを持つ形式になっている。個人スペースは会員各自の管理化にあり、コンクリート敷きにしてピラーを立て115Vのコンセントなどを整備されているパターンが多く、中にはドームやスライディングルーフになっているものもある。家庭用の温風ヒーターや電気湯沸し器も持ち込み可能なので、じつに快適に観測できるようになっている。また、水洗トイレもあるレストハウスも共用施設として利用できるのでいたれりつくせりだ。さて肝心の流星雨だが、極大時刻のころには、ちょろちょろとたくさんの流星を見ることができた。昨年の日本のように極端に明るい流星は少なかったが、数はあるのでちょろちょろという感じだ。ワテックのカメラ映像にもたくさんの流星が映っていた。我々は日本人だけの9名のチームであったが、流星を見るたびに騒がしくなる。ところが、当日は現地の会員も来ていたのだが、なにぶん敷地が広いので離れているせいもあって、いっこうに歓声が聞こえてこない。アメリカの天文ファンはとても冷静なのかもしれない。ともあれ、流星は何度見ても楽しいですね。
編集部 haru-k
|