本誌各号の編集後記を掲載。
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■2003年3月12月16日、わが家に初めての赤ちゃんを授かった。男の子だ。予定日よりも1か月以上も早かったが、その後の経過は順調で、今は自宅にてオッパイとオムツ交換を繰り返す日々が続いている。名前は、何ごとに対してもポジティブに、との願いを込め「陽也」(はるや)と命名。パパになれたことが、正直、うれしい。 父親としては、陽也の成長を写真やビデオに記録する「記録係」も重要な任務だ(と思っている)。なにせ毎日、身長も体重も顔つきも違ってくるのだ。眠っている時間が長いので、寝顔の写真が必然的に多くなる。睡眠中は動かせず、当然ポーズもとってくれない。起きたときには表情がつねに変化し、手足も首もランダムに激しく動く。やっとシャッターチャンスが来たかと思えばウンチを出して泣き出す始末だ。撮影の難易度は高く、天体写真の比ではない。 記録係には、そうそう、撮影機材も重要だ。赤ちゃんの撮影では、赤道儀こそ必要ないが、カメラは銀塩・デジカメ・ビデオと揃えたい(冷却CCDカメラは必要ない)。とくにデジカメには、速写性と、高感度・低ノイズ・優れた色再現性が要求される。いままで使っていたコンパクトデジカメの画質に急に満足できなくなってしまった。ここはひとつ、天体写真にも使えることを考えてS2Proを購入(もちろんママには内緒で)、といきたいところだが・・・・・・なかなかそうもいかない。 撮影中だろうが何だろうが、泣き出してしまうとカメラを投げ出し、すぐさま「だっこ」でなだめることになる。とくに深夜から明け方はとても元気で(天文ファンの素質あり?)、長時間のだっこでやっと寝つく。深夜の暗い部屋、しかもだっこ中という、もっとも撮影条件の厳しいときに、大きく目を開いてとてもいい表情をみせてくれる。そんなときは、撮影はあきらめて語りかける。「もう少し大きくなったら、いっしょに星を見に行こうね〜」とも。 ふだんはベランダで、週末には出かけて家族で星を見る。それが近未来の、ささやかな夢だ。陽也はこれからどんな夢を見て育つのか。大きくなれ、陽也!
編集/大川
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