編集後記


本誌各号の編集後記を掲載。

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■2003年6月

今回は懐かしい製品を紹介しよう。Apple社の『Newton MessagePad』(以下、Newton)である。Newtonといっても読者の多くは知らないと思う。簡単に説明しておくと、約10年前に発売された、手書き文字認識機能を備えたペン入力方式のパームトップ機だ。発売当時は、紙のメモ帳に近い感覚で利用できるという評価の一方で、携帯するには大きすぎ、かつ重すぎ、しかも文字認識の処理速度が遅いというネガティブな声も多かった。

数年ぶりに動かしてみた。データを捨てると、ノートパッドがクシャクシャになって消えたりして、Appleらしさを感じさせてくれる。調べてみると、今でもNewtonを活用しようと、ソフトを作ったり改良している個人やグループがいるようだ。生産中止になっても製品は生きているってことですね。どなたか、「ステラナビゲータ」のような天文ソフトを移植してくれれば、私のNewtonは天文観望のお供として完全復活なんだけど…… そうしたことを願いつつ、Newtonの電源をオフにした。

(敬)

これが『Newton MessagePad 130』だ!
Newton MessagePad 130
大きさはひとつ前のMEADE LX−200シリーズのコントローラーほど。
画面の“Woz”の文字は、アップル社の共同創設者の一人であるスティーブ・ウォズアニック氏直筆のサイン。


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