編集後記


本誌各号の編集後記を掲載。

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■2003年4月

 2月2日の日曜日の午前2時ごろ深夜の買い物を済ませてTVをON、いきなり宇宙飛行士のプロフィールが紹介(NHK総合)されていた。うん?「シャトルが飛ぶのか……?」「なにか重要なミッションがあったかな? 飛んだぐらいじゃニュースじゃないけど……」と思って聞いていたらプロフィールが過去形!

 まさにNASAの高官が「シャトルはいまだルーティンワークではない」と言っている。そう、前回の事故から16年。知らず知らずの間に、打ち上げを見守る方の側にも、ニュースへの鈍感さが蔓延してしまっていたのだ。(ルーティン化した)シャトルが飛ぶぐらいはニュースじゃないと……。草原に転がるヘルメットの映像が中継で入る。予備のものか、飛行士の頭に被っていたものかは不明だが、空中分解映像よりショッキングであった。合掌。

 そういえば9・11の時も、TVをONにしたら、いきなり貿易センタービルが燃えていた。「火災?」と思っていると、飛行機の突入映像。「すごい事故だなあ……」と見ていると「自爆テロ!」、続いて2本のビルが崩壊した。

 5日には「池袋サンシャインプラネ閉館の発表」順調とは聞いていなかったが、一昨年の渋谷に続いてのまさかの展開。残念。

 残念なニュースが続いて気分が沈んでいる時「3月号の記事には不満というか寂しさを感じました」という読者からのメール。3月号90〜91ページの「こだわり天文夜話」の記事中の表現についての指摘だった。動物の視覚に関しての研究から、動物のそれは、人間の色覚とは違うことは科学的な事実だとしても「動物の視覚が人とは違う=色盲」と表現したのは、色覚の障害を持つ人に対して、極めて配慮を欠いた表現だったと編集部一同反省。読む側(書かれる側)への配慮は、書く側にとって欠くべからざる立脚点で、編集員一同が原稿の入稿時、初校時、校了時と3回もチェックしながら、見落としたことに自らショックした。おおいに自省するとともに、ここにお詫びいたします。

編集部を代表して編集人川口記す

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