本誌各号の編集後記を掲載。 | |
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■2004年10月ZOO星見ってどうよ? さてお盆。この貴重な休日に、家族でどこへ遊びに行こうか?(息子の陽也は1歳8カ月になりました)。ん〜、水族館は大変な混雑だというし、花火大会は日程が合わないし、プラネタリウムはまだちょっと(この前、騒いじゃったしなぁ)……。え、なに歌ってんの? 「♪ぞーおしゃん、ぞーおしゃん(中略)もぉ、なーないのおー(長いのよ)」
……とはいえ、この夏の暑さは尋常でない。日中は子供を外に連れ出せないほどの厳しい暑さ。そんなとき目にとまったのが、動物園の夜間開園というスペシャル企画。8月の週末限定ではあるけれど、入園は19時まで、閉園は20時30分とある。これなら汗だくにならずに楽しめそうだ。というわけで、いざ出発。 いやぁ、夕方から人が出るわ出るわ、ものすごい。いつから人間は夜行性になったんだ(この夏からか?)。それでもさすが、敷地が広大な動物園。人込みもそれほどでもなく、駐車場もすんなり入れた。インド象を長時間見て、日が暮れた。そして夜。いろいろな動物たちが活発に動き始めて、昼間とはまた違った夜の森の雰囲気が何とも良かった。あんなにウロウロと動きまわるスマトラトラを見たのは初めてだ。迫力満点! 市街地の中の動物園ではあるが、園内には亜寒帯の森からアマゾンの密林、アフリカの熱帯雨林まで、世界のさまざまな気候帯の雰囲気を模してたくさんの植物が植えられており、夜は意外と暗かった。ふと空を見上げると、夏の星座がよく見えた。そもそも動物園の夜というのは、動物たちのためにも暗さを保っているのだろう。そんな暗闇に、この人出。こんなところで観望会ができたらおもしろいのではと、つい思う。夜の動物園で動物を見た後に、夜空で動物の星座をめぐる(ぞう座・とら座はないけれど)。そして望遠鏡で星を見る。地球上の生物の多様性と、宇宙の広大さとをいちどきに体感できるイベントなんて、何だかワクワクしませんか? 全国の動物園関係者の皆様、こんな企画、ぜひご検討下さいませ。
(編集長・大川)
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